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   五右衛門風呂がある宿泊施設

 

紀泉わいわい村

 阪和自動車道に乗って、また和歌山方面へ。泉南インターで下りて南東へ5分ほど走ると山への入口があり、そこを登って行くと堀河(ほりご)ダムがありました。その上流、ダム湖が川になってきたところに、今度はかやぶき風の家がいくつも出現しました。「紀泉わいわい村」です。所長の西川泰行さんに伺いました。山あいを流れる川や棚田風の田んぼがいい雰囲気です。
「でも、ここ大阪なんですよ(笑)。昨年4月20日にオープンした大阪府の施設ですが、運営は私ども大阪YMCAが行っています。昔の生活を懐かしんでもらい、昔と今の生活の違いを感じてもらって、環境に配慮した生活を考えていただければと思います」



宿泊棟の土間にある「へっつい(かまど)」
 
 かやぶき風の宿泊棟は昔の造りで、かまどがある土間、縁側付きの部屋、いろりの切られた板の間があります。
「建物は新築ですが、昔の造り方で土間や土壁、縁側などを再現しています。扇風機もストーブもなく、まきだけで生活します。子供たちは土間とや『へっつい(かまど)』、縁側という言葉を知りません。テラスとかベランダとか言って。日本の生活の言葉が少しずつなくなっていくのかと感じます」


五右衛門風呂
 五右衛門風呂もあります。
「鉄の釜に『げす板』を入れて入ります。お客さんに自分でまきを割ってもらって、たいていただいてます。『ぬるないか?』と声をかけて、家族がみんな一緒に生活する感じがします。食事は、食堂もありますが、ほとんどの方が自炊です。また、『お父さんのキャンプリーダー養成講座』もあり、お父さんだけ先に来てもらい、まきの割り方や火の着け方を伝授しています。最後に家族を呼んで、『どうだ、お父さんだってうまいだろ』と言えるように」

 

  紀泉わいわい村
 ■宿泊料(1人)/高校生以上2800円、
          小中学生1900円、
          3歳以上の幼児は利用料として530 円
 ■自炊食材料/朝食550 円、昼食750 円、
        夕食950 円 *持ち込み不可
 ■TEL/0724-85-0661


   なにわ伝統野菜の復活

 

土日には入店制限するほどのお客さんが訪れる
 再び阪和自動車道に乗り、美原南インターで下りて、大阪府河南町の国道309号沿いにある道の駅「かなん」に来ました。今年4月29日のオープン以来、すごくにぎわっているそうです。駅長の阪上勝彦さんに伺いました。物販コーナーの半分以上が農産物です。
「地元の農家が朝取りした農産物です。特産物のナスが旬で、キュウリ、ジャガイモ、タマネギも収穫したばかりのものです」

 色が薄くて粒が黒いキュウリ、皮が赤いジャガイモがあります。
「キュウリは『なにわ伝統野菜』の『毛馬胡瓜(けまきゅうり)』を復活させたものです。7〜8年前から栽培を始めましたが、歯切れが良くて人気があり、生産が追いつきません。同じくなにわ伝統野菜の『勝間南京(こつまなんきん)』も旬を迎えます。一方、ジャガイモは、主流が以前の男爵やメークインからキタアカリという品種に変わってきており、赤系統のもアンデスやベニアカリになりつつあります。商品の一部には、化学肥料や農薬を大幅に減らした『大阪府エコ農産物』のマークが付いていますが、『安全で安心して食べていただける』をモットーに導入を図っているものです」


  道の駅「かなん」
 ■営業時間/平日9:00〜17:00 、
       土日祝日8:00〜17:00
       (朝市は16:00まで)
 ■休館日/年末年始のみ
 ■TEL/0721-90-3911


今回のキーワードは“土”でした。泉州の水ナス、道の駅「かなん」の野菜、紀泉わいわい村の土間やかまどの香り、全部土からの恵みです。