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   もう一つの宿場、板取の宿

 

板取の宿

 今庄はそばどころ。太めで野趣溢れるそばをいただいた後、今庄の中心から国道365号を南に10分、「板取の宿」に来ました。国道のすぐ脇にあり、石畳の坂道や古い茅ぶき屋根の民家が残されています。板取も宿場として栄えましたが、今庄とは役割が違ったそうです。そのあたりを寺田さんに伺いました。
「板取は藩と藩との境界のため、関所が置かれました。周辺を柵で囲い、3棟の『口止め番所』で、とくに女性や鉄砲など武器の出入りをチェックしました。旅に出る時は、『五人衆』という近隣五人の承諾と庄屋の承諾を得た後、庄屋が藩へ持って上がり、初めて通行手形が出たようです」



板取の宿・民家内部の展示
 ところで、今庄町はカタクリの花が有名とのこと。北村さんに伺いました。
「1万本に1本しか咲かないという白いカタクリの花が有名になりまして、今年は3500人ぐらいおみえになりました」

 今庄町は峠も有名。栃ノ木峠からの眺めは絶景だそうです。寺田さんに伺いました。
「あんまり高い峠ではないんですが、峠よりももう少し登ると能美平野が見渡せます。伊勢湾も見えるというんですが、なかなか見えません。他に今庄には、標高1100mの『夜叉ケ池』があります。泉鏡花の作品にも登場しますが、川が流れ込んでいないのになぜ水がたまるのか謎です。山頂まで200mほどしかなく、山頂の雨がたまることはありえないそうですが、常に水がたまり、日野川の源流といわれ、昔、干ばつに苦しんだ弥兵次という豪農が夜叉ケ池の竜神に末娘を捧げると、雨が降ったという伝説も語り継がれています」


茅ぶき屋根は珍しい「兜造り」
 福井は北陸道もあり、舞鶴若狭自動車道も延びてきています。
「県境の狭く険しい所に道が何本もあり、今は充実してきています。ただ、岐阜への道は簡単には出来ず、白鳥まで回ったり、名古屋方面へ出て一宮や関ヶ原から高速に入ったりしなければなりません」

「京藤家」「板取の民家」見学
■予約・問い合わせ/
  今庄町観光協会0778-45-0074
■見学料/無料
*一週間程度前までに要予約


福井県今庄町は、今庄宿や板取の宿の散策、そば、また、冬はスキーや温泉と盛りだくさんです。大阪方面からも近いので、ぜひ訪ねてみてください。