小野小町が倒れた山里の「坂道」 今回は丹後半島の6町が合併してこの4月に誕生した、京丹後市を目指します。旧京都府中郡大宮町、現在の京丹後市大宮町は、天橋立のある宮津市の北西に位置し、小野小町最期の地という伝承が残る町です。
舞鶴若狭自動車道を北上中です。西紀(にしき)SAで人気の黒豆パンを食べ、新緑がまぶしい中を快適にドライブしています。今、小浜西インターまでの舞鶴若狭自動車道は、敦賀まで延びる予定。また、通過した春日町には春日ジャンクションができて、北近畿豊岡自動車道とつながります。これは豊岡まで行く道で、途中の和田山までの区間が既に工事中です。 綾部ジャンクションに差しかかりました。ここから京都縦貫自動車道に入ります。この道が出来て、天橋立方面は大江山越えをしなくてよくなりましたが、反対の京都方面も工事が進んでいて、現在、綾部安国寺インターまで開通。あとは、綾部安国寺・丹波インター間と沓掛・大山崎ジャンクションが開通すれば、久御山ジャンクションまでつながることになります。そうなると、大阪方面から日本海へは、中国自動車道から舞鶴若狭自動車道を通るルートと、名神高速道路から京都縦貫自動車道に入って京都府内を楽しみながら抜けていくルートの、二つから選べるようになります。
五十河の地名も小町と関わりがあるようです。 「小町が来た時、五十河は火災が多かったんです。当時は『五十日』と書いていたため、『日』は『火』に通じるから『河』に改めたらいいのではと小町が助言すると、火災はなくなりました。他に安産の指導もし、村人は恩義を感じてこのようなお墓を建てました。『小野妙性大姉』と法号が付いています。亡くなった後、小町を訪ねて都から男性が来ましたが、墓前でその事実を知って一晩中泣き崩れ、翌日には彼も亡くなったそうです。後で深草少将だと分かりました。少将のお墓は山のふもとの『岡の宮』にあります」