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国道166号で大宇陀町と東吉野村をドライブ
初詣や十日えびすなど、1月は神社仏閣に足が向きます。そこで今回は、伊勢神宮へ行く「伊勢街道」を訪ねることにしました。いろいろルートのある伊勢街道のなかでも、「高見越え」と呼ばれる国道166号と重なる道を走ります。


   関空連絡橋が割引中!               <堺泉北有料道路の地図はこちら>
 
堺泉北有料道路
 ラジオ大阪を出て、港区の天保山から阪神高速湾岸線を南に下り、堺泉北有料道路を経由して堺ジャンクションから阪和自動車道に入りました。これから南阪奈道路に向かいます。普通は阪神高速環状線から阪和道、そして南阪奈道路ですが、多少距離は長くなるものの、今日のルートだと阪神高速環状線の混雑を避けられます。
  ところで、湾岸線といえば、今関空への道が安くなっています。関空連絡橋で2005年2月いっぱいまで社会実験が行われていて、普通車の場合、通行料1730円が1100円に、しかも、湾岸線の南線などの対象になっている料金所を、ETCでノンストップ走行して通過し、それから6時間以内に関空連絡橋を通ると、さらに500 円割引になります。関空駐車場も普通車1時間分500 円が無料になります。
 

   400戸の町家が並ぶ道               <大宇陀町の地図はこちら>
 
町屋が並ぶ旧松山地区
 南阪奈道路と大和高田バイパスで橿原市に出て、国道166号を走り、奈良県大宇陀町に来ました。風情豊かな町家が街道沿いに建ち並んでいますが、とくに集中しているのが旧松山地区です。大宇陀観光ボランティアガイドの会の原野悦良(えつろう)さんに伺いました。町家は何軒ぐらいあるのでしょう。
「松山の『伝建』予定区域全体で約400戸あり、そのうち、戦前に出来たと推定される保存対策物件候補の建築物は約200戸です」


街並み整備が行われている旧松山地区
 保存や整備などの取り組みも行われています。
「二つあり、一つは国土交通省に認定された『松山地区街なみ環境整備事業』で、道路や電柱、街路灯の美装化などを進めています。もう一つは『伝統的建造物群保存事業』で、昨年末に『伝統的建造物群保存地区保存条例』が制定され、今後は保存審議会設置などを経て『伝統的建造物群保存地区』となり、さらに、文部科学大臣から選定されれば、『重要伝統的建造物群保存地区』として修理や修景、防災事業に国から経費が補助されます」

  ここ旧松山地区には道標が残っています。
「『伊勢本街道』や『伊勢表街道』と呼ばれた道は、長谷寺に参拝した人たちが榛原を経由して伊勢参宮に利用した道ですが、旧松山地区に立つ『いせ道』の道標は、南進すると『南路伊勢街道』を経由して『熊野街道』へ、東折れすると高見越えで南路伊勢街道へ、北進すると榛原を経由する伊勢本街道へ通じるなどの分岐点道で、これらの道は伊勢参宮のほか、伊勢や熊野から魚や塩を、宇陀松山からは宇陀紙やくず、油や薬などを運ぶ重要な役割を担いました」

 

旧松山地区に残る道標
 万葉の古里である大宇陀は、柿本人麻呂が「かぎろひ」という現象について歌に詠んでいます。
「諸説ありますが、冬の寒い朝、太陽が昇る1時間前に、七色の光の中で最初に現れる赤色の暁光を『かぎろひ』といいます。大気中のちりなどをプリズムにして、波長順に光が現れるスペクトル現象です。旧暦の11月17日には『かぎろひを観る会』開催しております」
 
 
 
  大宇陀観光ボランティアガイドの会
 
  ■料金/ガイド料無料、交通費1000円
   *昼食時にかかる場合は昼食代
 ■申し込み/10名以上で2週間前までに予約
 ■問い合わせ/大宇陀町役場企画開発課
            0745-83-2251