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2005年の“道はじめ”は参道商店街特集
三が日は過ぎましたけど、1月9日は昔ならまだ「松の内」、それにえべっさんの“初日”でもあります。そこで今回は参道特集にしました。人気の参道商店街を訪ねます。


   名物店主がいる商店街               <野田新橋筋商店街の地図はこちら>
 
野田新橋筋商店街
 大阪市福島区野田阪神周辺最大の商店街が「野田新橋筋商店街」です。阪神野田駅とJR環状線野田駅を結ぶ道で、野田恵美須神社の参道でもあります。野田新橋筋商店街振興組合理事長の西村秀雄さんに伺いました。
「商店街は昭和初期から栄えていて、野田阪神から環状線野田駅までの400mに約120軒の店が並んでいます。戦前は(交差する北港通に)川があり、橋がかかっていたので『新橋筋』の名が付きました」

川繁
 商店街を入っていきなり出てきたのが、有名店「川繁」。ウナギのかば焼きだけを販売するお店です。いいにおいです。煙もだいぶ立っています。
「親子3代、ウナギ一本で60年開いておられる。昔から非常に有名ですが、土用丑(うし)にはお休みを取り、夏は汗と涙で大変なので、水中メガネをかけて焼くという変わりぶりです。でも、煙で白ごはんが食べられるほどです」

 ご主人が「栄養のある煙や。食べはるか?」と出してくれました。新年早々うれしい!しっぽの方がおいしいとも教えてくれました。


大川陶器店は創業60年
 道幅が狭くなる手前には、もうひとつの有名店「野田湯浅蒲鉾(かまぼこ)」があります。はんぺんなどオーソドックスなものから、ネギ天やゴーヤ天などオリジナル商品もたくさん並んでいます。
「非常に研究熱心で、お客さんから『こんなんが欲しい』という注文を受け、研究して作り上げるのが特徴です」

  ログハウス風のおしゃれなパン屋さんの隣にあるのが、茶碗やミニ土鍋などが並ぶ「大川陶器店」です。創業何年なのでしょうか。ご主人の大川元広さんに伺いました。
「終戦後からなので、60年ぐらいです。商品は食器。食卓に乗るものですね」

  ミニ土鍋を見ていたら、いろいろ説明してくれました。商店街はそんなやりとりが楽しいのです。
「僕らとしても、何でも言うてくれはるほうがいいんですわ。ある程度教えますけど、知らないものはあくまで知らないと言いますし(笑)」
 
談話室もりさわ
 次は喫茶店で一服。しかし、ただの喫茶店ではありません。JR野田駅側の商店街終点近くにある喫茶「篝(かがり)」は、中に仏像があります。また、すぐ近くの喫茶店「談話室もりさわ」にも、薬師如来などの仏像が鎮座しています。両店のマスターの森澤天一朗さんに伺いました。
「お茶、喫茶の習慣は仏教から来ている。お寺でお茶を出してくれるやろ。茶室もお茶で始まりお茶に終わるように、喫茶店で朝コーヒーを飲んで、『さあ、仕事にかかろう』と気持ちを切り替えてもらう。そやから最高の豆を提供せなあかん。金もうけやのうて、道楽ぐらいの気持ちやないとお客さん逃げる。店は豪華にしてもすぐ飽きるけど、仏像は絶対飽きへん」