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   つづら尾崎展望台からの絶景

 

奥琵琶湖パークウェイ

 木之本町を出て、西隣の西浅井町に入りました。琵琶湖の最北には葛籠尾(つづらお)半島が突き出ていて、その先端から少し先に竹生島があります。県道512号に続く「奥琵琶湖パークウェイ」が1971年に開通し、秘境といわれていた先端の葛籠尾崎にも行けるようになりました。平成元年に通行料が無料になったこの道は、今の時期、紅葉した桜の中を抜けていきます。

  葛籠尾半島の先端まで1km半ほど、「つづら尾崎展望台」に来ました。売店など西浅井町の施設の運営をされている太田和廣さんと、西浅井町企画観光課の大田久衛(きゅうえ)さんに伺いました。

つづら尾崎展望台からの琵琶湖の眺め
 まず太田和廣さんに、ここの眺めについて。
「この景色を見ずして琵琶湖を語れずというほどの展望です。ここを訪れた遠藤周作さんも、ノルウェーのフィヨルドに似ていると大変感動された風景です。紅葉の見ごろは、11月中ごろから12月中ごろまで。一番早く紅葉するのは桜で、桜の後は紅葉(もみじ)ですね。木がいろいろと変わりながら山全体が紅葉しますので、長く見ていただけます」

 太田さんは通勤路もこの道です。
「毎日、皆さんにうらやましがられるほどいい所を通っています。長生きの秘訣はここを通ることですわ」



展望台西側は写真愛好家が集まる撮影ポイント
 大田久衛さんには、紅葉する木について伺いました。
「一番多いのは、奥琵琶湖パークウェイ沿いに植えられている約4000本の桜です。展望台周辺には紅葉(もみじ)がたくさん植えられていて、非常に見応えがあります」

  紅葉の以外の見どころも多いようです。
「一つは『塩津海道』です。福井県敦賀と琵琶湖最北端の塩津を結び、江戸時代まで、北陸の物資を『丸子船』を使って琵琶湖経由で京都や大阪へ運んだ重要な道です。丸子船が発着した港を中心に、観光の目玉にしています。二つ目は『山門水源の森』です。約3万年の歴史を持つ貴重な動植物の宝庫で、6mにおよぶ泥炭層の湿原もあります。また、今年4月には、体験宿泊施設『レントラ』がオープンしました。フィンランド語で『くつろぎの空間』という意味で、水源の森や深坂古道のハイキング、竹生島に渡る遊覧船の企画をしているほか、藤づるリースづくりなどが体験できる施設もあります。竹生島を望みながら、冬にはぼたん鍋やマガモの鴨すきを楽しめます」

 

   つづら尾崎展望台・売店
  ■営業時間/9:00〜17:00
  ■定休日/無休
  ■TEL/0749-89-1074
  


湖北の紅葉を楽しむ旅の最後に、琵琶湖の波打ち際に来ました。葛籠尾半島と賤ケ岳の間ぐらいにある遊覧船の船着場ですが、船着場とは思えないほど透明度が高く、この水で心を洗いたい、そう思わせるような水です。