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秘湯・龍神温泉と安珍・清姫伝説の道成寺へ
これから晩秋、寒くなると足が向くのはやはり温泉です。今回は秘湯中の秘湯、和歌山県の龍神温泉を目指します。あまり知られていないからこそ“秘湯”なんですが、龍神温泉は有名です。どうしてでしょう。



   無料化して国道371号になったスカイライン    <国道371号の地図はこちら>

国道371号「高野龍神スカイライン」部分

  和歌山県橋本市から国道371号を南へ走っています。龍神温泉への道といえば、山を切り開いて造った高野龍神スカイラインですが、今その道を走っているのに少し様子が違います。有料道路のはずなのに料金所がなく、国道371号の標示が続いています。実はこの道、無料になったようです。皆さん、ご存じでしたか?

   1300年の秘湯
 
龍神村 左が温泉街、右が日高川
 龍神温泉に着きました。途中で越えた護摩壇山を水源にしている日高川が流れ、つり橋のかかった川に沿って旅館が並んでいますが、周囲は山また山、まさに秘湯です。龍神村観光協会の後藤昇さんに伺いました。
「龍神村は95%を山に囲まれていて、温泉は1300年前に役小角(えんのおづぬ)が温泉を発見し、弘法大師が開湯したといわれています。温泉は民宿も含めて10数軒あります」

 
龍神温泉は秘湯にもかかわらず有名です。
「それ以前から、群馬県吾妻町の川中温泉や島根県氷川町の湯の川温泉と並び、『日本三美人の湯』として知られていました。重曹泉が肌に良いためです。『元湯』には、ヒノキ風呂、岩風呂、露天風呂が男女別にあります。また、今年4月26日には、それまであった国民宿舎と龍神山荘を一つにして『季楽里(きらり)龍神』がオープンしました。部屋数は57室、収容人員約190人の宿泊施設です。サウナもあり、朝食と夕食は地元の素材を取り入れたバイキング料理です」


龍神温泉街
 龍神温泉は、かつて海岸方面からの道だけの“袋小路”だったとのこと。高野龍神スカイラインが出来て高野山からのルートが開け、さらに通行料が無料にもなりました。
「今年7月、『紀伊山地の霊場と参詣道』が世界遺産に登録されましたが、それに間に合うよう、昨年10月、和歌山県が往復約4千円を無料にしたら、客さんが3倍になりました」

  今では龍神は、北からも西からも複数のルートが出来ているわけです。
「大阪から高野へも行くのなら、高速を和歌山で下りて紀北から高野へ行き、高野龍神スカイラインで龍神温泉へ来て、帰りはみなべや吉備インターから大阪へ帰るという、1周コースがお薦めです。龍神へは、乗用車なら、吉備、川辺、みなべ、どのインターからでもあまり時間は変わりません。みなべインターを使うと一般道が少ない分だけ早いんですが、高速料金が余分にかかります」

  人が来るようになって変わったのでしょうか。
「龍神は人が造ったものがあまりないところですが、ないのがいいと言われます。やっぱり自然が大切。どこも開発されていているので、開発されていないことがかえっていいようです」


    
    
  龍神温泉・元湯
 ■営業時間/7:00〜21:00(10〜5月 )
           6:00〜21:00(6〜9月)
 ■定休日/無休
 ■料金/中学生以上600 円、小学生300 円
 ■TEL /0739-79-0726



   季楽里龍神
 ■料金/9,600円〜(1泊2食)*朝夕バイキング
       *1室2名以上利用時の1名料金
 ■TEL /0739-79-0331