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   極上コーヒー、「ごろごろ水」仕立て   

 

道の駅の横を流れる黒滝川の清流

 青根ケ峰からさらに林道を走り、今度は山を下ると黒滝村に到着です。国道309号沿いにスイス風のとんがり屋根の道の駅「吉野路黒滝」がありました。横に清流の黒滝川が流れています。駅長の辰巳義彦さんに伺いました。
「大峯山系は水がおいしいんですが、ここは洞川(どろがわ)の『ごろごろ水』を使ったコーヒー、紅茶が好評です。ごろごろ水は大峯山の伏流水で、地下を流れる時に一緒に石が運ばれて“ごろごろ”という音を立てます。ミネラル分が多く、通常よりも硬い水です。当駅のコーヒーを飲みに、大阪、京都、和歌山から飲みに来る人がいるほどです」
 お隣は物販コーナーです。
「林業が盛んで、杉ばしや杉やヒノキなどの木炭、炭の加工品、木工製品、そうめん、新鮮な野菜などを販売しています。黒滝こんにゃくも、休日にわざわざ遠くから1本100 円のものを食べる来られる方がいるほどです」



 

  道の駅「吉野路黒滝」
 ■営業時間/10:00 〜18:00
 ■休館日/年末年始
 ■TEL/0747-62-2456


   山伏修行一日入門

 

女人結界門 ここから奥駈道へとつながる
 309号を南へ下り、天川村に入って山を登ると洞川温泉。そこからさらに奥に進むと、大峯奥駈道へと続く結界門にたどり着きました。「従是女人結界」の碑が建ち、大峯奥駈道へと続く道が延びています。洞川温泉旅館組合会長で「山伏修行一日入門」の案内役でもある大西良一さんに伺いました。
「洞川温泉はまだ20年ほどの歴史ですが、洞川そのものは大峯山、とくに山上ヶ岳にお参りする山伏や信者の宿場町として古くから栄えてきました。ここからは、大峯奥駈道の山上ヶ岳、そして『前鬼』に行く道が延びています。2時間あまり歩くと『洞辻』で、吉野からの大峯奥駈道と合流します」


洞川温泉は世界遺産登録お祝いムード
 山伏修行一日入門はどんな内容なんでしょう。
「初心者向きです。龍泉寺で水行を行い、精進膳をいただいた後、夜中の2時か3時にガイドと共に山へ登り、『鐘掛』や『西の覗き』などの行場で行をします。『西の覗き』は断崖からつり下げられる行で、大抵は悲鳴を上げます。最後は大峯山寺に参って下山し、旅館で精進落しの料理を食べて解散です」

 大西さん自身の奥駈道体験を伺いました。
「2回歩きました。最初はうちの番頭の案内で歩きました。洞川では旅館の番頭が宿泊客を山へ案内し、ガイド料をいただくのが大きな収入源でした。いずれ主人になる私も、一度は歩いておかないと人に説明できないと思い、連れていってもらいました」


  大峯山山伏修行一日入門
 ■参加費/10,000円 *1泊3食付
 ■参加資格/男性
 ■問い合わせ/大峯山洞川温泉旅館組合へ
         0747-64-0820


大峯奥駆道を探るドライブ、吉野、黒滝、天川と、時には林道を走ったり、歩いたりもしました。遠くへ来たと思ったんですが、地図を見るとまだ“とっかかり”部分でしかないことが分かりました。