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   “卵の中”で恐竜時代を体験    <福井県立恐竜博物館の地図はこちら>

 

福井県立恐竜博物館は見ごたえ充分!

 国道157号で大野市の北西に隣接する勝山市に来ました。ここは恐竜で町おこしをしていて、看板やレリーフなどあちこちに恐竜が出現します。恐竜に関する世界有数の研究機関でもある「福井県立恐竜博物館」を訪れ、主任研究員の後藤道治さんに伺いました。
「勝山周辺には約1億2千万年前の地層が多く、1989年からの11年間にわたる発掘調査で、多くの恐竜の骨や歯、足跡、卵の化石などが出土しています。恐竜が生息した約2億4500万年から6500万年前の中生代は、地層が下から三畳紀、ジュラ紀、白亜紀と分かれ、勝山では白亜紀前期の地層が出でいます」



福井県で見つかった「フクイサウルス・テトリエンシス」
  恐竜の形は時代によって変化してきたのでしょうか。
「変化しますね。例えば、ジュラ紀なら四足歩行の大型の草食恐竜が繁栄し、白亜紀に入ると、有名な肉食のティラノサウルス・レックスや草食のトリケラトプスなど、いろんな形の恐竜が出てきます」

 博物館の建物は大きな卵と小さな卵を並べたようなユニークな形で、エントランスが3階にあたり、最初にエスカレーターで下りると、化石が置いてあって恐竜時代の雰囲気が盛り上がる通路になっています。また、草食恐竜と肉食恐竜がどんなふうに水辺で暮らしていたかを、CGで上映する大型スクリーンもあり、恐竜の卵の中に入っているような気分にもなれます。特別展も開催中でした。
「今年3月、世界的な恐竜の産地、中国浙江省の自然博物館と姉妹提携し、それを記念した特別展です」

国道157号「恐竜街道」と勝山城
  
 ここまで来た国道157号には「恐竜街道」と表示されていました。
「恐竜の化石が出土する地層である手取層群が、福井、石川、富山、岐阜の各県にまたがって分布し、化石も出土しています。そこで、手取層群を結ぶ主要道路を『恐竜街道』と名づけました。白山を中心にした、国道157号、158号、白山スーパー林道などで、この博物館の前の道も恐竜街道の一部です」

  福井県立恐竜博物館
 ■開館時間/9:00〜17:00 *入館は16:30 まで
 ■休館日/第2第4水曜日
 ■入館料/(常設展)大人500 円、
      高校大学生400 円、小中学生250 円
 ■TEL/0779-88-0001
 ■特別展「中国大陸の6億年〜恐竜の里、浙江省の化石たち」
  2004年9月26日まで
  大人800 円、高校大学生600 円、
  小中学生400 円*常設展観覧可
 

   九頭竜湖の“瀬戸大橋”  

 

箱ヶ瀬橋
 勝山市から再び大野市を経由して国道158号を東に走り、和泉村を代表する観光ポイント、九頭竜湖に来ました。九頭竜湖には全長266mの箱ケ瀬橋が架かっていますが、吊り橋で瀬戸大橋にそっくりです。実は本州四国連絡橋のモデルケースとして架けられたもので、このお陰で瀬戸大橋も明石海峡大橋も出来たそうです。
 ところで、国道158号の自動車専用道路として、中部縦貫自動車道が建設中です。西は福井北ジャンクションで北陸自動車道と、東は長野県の松本インターで中央自動車道とつながる160 kmの高速道路で、既に一部が開通しています。和泉村の油坂峠料金所〜岐阜県の白鳥インター間約11kmの「油坂峠道路」です。福井北ジャンクション〜大野インター間約26kmは工事中で、開通が楽しみです。
 


油阪峠料金所
2週にわたって福井をドライブしました。今回は油坂峠道路を走り、岐阜県を抜けて、東海北陸自動車道、そして名神高速を通って帰ることにします。