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嶺北で城下町と白亜紀にタイムトリップ
福井県を走る1泊ドライブ旅行、2日目は大野市からのスタートです。ここは戦国武将・金森長近が、京都にならって碁盤の目状に道を通した城下町。道には町づくりにちなんだ名前も付けられているとのことです。今回は嶺北を走って、岐阜県に近いエリアにまで足を延ばします。



   上水道のない、名水の城下町   <七間通りの地図はこちら>
 

七間通りの朝市

 まずは大野市中心部にある人気の道、「七間(しちけん)通り」の散策です。東西に走る商店街で、「七間朝市」で有名です。野菜などを売る市が、商店の軒先を借りるように立っています。「観光ボランティアガイド大野」の尾崎みち子さんに案内していただきました。
「朝市は、主に市内近郊の農家の主婦の方が、春分の日から大みそかまで毎朝開いています。時間は朝7時から11時半まで。最近は美山町など大野周辺からも来ています。大野は約430年前、金森長近が開いた城下町です。長近は七間通りを市場通りとし、農家に対し七間通に限って商いを許可しました。当時は物々交換でした。江戸時代には、四の日や七の日、十の日という具合に日を決めて市が開かれたようです。朝市になったのは昭和に入ってからで、毎日出るようになりました」



朝市のお母さんにもインタビュー
 出店しているお母さんに伺うと、「お客さんは可愛らしい人ばっかり」とか。可愛らしい人とは「親切な人」という意味だそうです。

 ところで、東西の道には「間」が付くようです。
「東西は六間、七間、八間の通りがあり、南北は『番』が付いて一番から五番まであります。五番通りの東には「寺町通り」があり、朝6時と夕方5時か6時(季節により異なる)に梵鐘がなります」
 大野では上が南、下が北を指します。京都とは逆です。
「金森長近が南の『本願清水(しょうず)』というわき水から城下町の水を引きました。南が川の上流なので、通りもそれに従っています。大野は地下水が豊富で、いたる所で水がわき出ています。とくに『御清水(おしょうず)』は名水百選にも選ばれています」


美しい寺町通りは必ず歩きたい道

  
 七間四番の交差点角の造り酒屋の前にも、わき水があります。
「地下水です。大野は上水道がなく、地下水をくみ上げて生活用水にしています。水がいいので造り酒屋も四軒あり、この南部酒造もここで酒造りをしているんです」

 わき水は冷たくて清らか。町の中心部で地下水が安心して飲めるとは、うらやましい限りです。

 

 

  観光ボランティアガイド大野
  問い合わせは大野市観光協会
  
  ■TEL /0779-65-5521