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   二月堂へ「お水送り」   

 

鵜の瀬
 小浜漁港から国道27号を東へ、途中から遠敷(おにゅう)川沿いに南へ走り、遠敷川の「鵜の瀬」に来ました。ここは「お水送り」の地。ここから2kmほど離れた「神宮寺」の井戸水をこの鵜の瀬に流すと、地下を通って10日間で奈良・東大寺の二月堂に届くといわれています。それが毎年3月12日に行われる「お水取り」の水です。
 奈良時代、大仏開眼供養の翌753年に二月堂が創建され、若狭神宮寺に渡って来たインドの僧侶・実忠(じっちゅう)和尚により、14日間の祈りの行法が行われました。その初日、日本中の神々を二月堂に招いて行の加護と成就を願いましたが、若狭の遠敷明神だけが遅れ、あと2日で終わる2月12日にやっと来たそうです。遠敷明神はおわびとして本尊に供える「閼伽水(あかすい)」の献上を約束し、神通力を使うと、地面が割れて白と黒の2羽の鵜が飛び出して水がわき出たそうです。若狭の根来(ねごり)白石の川縁から地下を通って来たとされ、わき水が出た二月堂の井戸は「若狭井」と呼ばれるようになりました。毎年3月2日夜、神宮寺の閼伽井戸からくみ上げられたご香水が、3000人もの手で鵜の瀬から流され、若狭井に届く「お水送り」が行われます。  
 
 この水はかなり冷たくて、ずっと足を漬けていることができません。

   ビーチのメッカ

 

水晶浜海水浴場
 国道27号で美浜町の「水晶浜海水浴場」に来ました。11カ所もある美浜町の海水浴場の一つです。美浜町役場商工観光課の浅妻佐知子さんに伺いました。
「水晶浜が最も自慢できる海水浴場です。白い砂浜とエメラルド色の海が広がり、人出も一番多いんです。ほかに、遠浅で子供も楽しめる『坂尻海水浴場』、このお隣の『ダイヤ浜海水浴場』、最も歴史がある『久々子(くぐし)海水浴場』などがあります」



美浜町には11もの海水浴場がある

 海岸で行われる行事があるそうです。
「お盆に『精霊(しょうらい)船送り』という伝統行事が『菅浜海岸』で行われます。県の指定無形民俗文化財で、8月13日に迎えた先祖を、8月15日にワラで造った精霊船で送ります。全長8m、幅3mの船に、人が乗り、供え物や飾りつけを乗せて沖へ出て帰って来ます」
 
 

小浜市から美浜町へと走りました。福井県は緑が続いたかと思うと、急に開けて今度は海の青が続くことに気がつきました。さて、美浜町から山を越えれば敦賀。そこから北陸自動車道で福井県北部まで走って、一泊するつもりです