1泊ドライブ旅行、今年は福井県へ
夏。近畿道ものがたりは、年に一度の一泊ドライブ旅行の季節を迎えました。今年は福井県へ行きます。コースは、行き帰りの道を変える“一筆書き”、しかも、近畿を大きく回る“大外刈り”にしました。では、大阪市港区のラジオを大阪を出発です!

  未体験の25kmへ   <舞鶴若狭自動車道の地図はこちら>
 

舞鶴若狭自動車道
 舞鶴若狭自動車道を走り、もうすぐ舞鶴東インターというところまで来ています。番組では開通した道をいち早く走ってきましたが、開通して1年以上たっているのにまだ走っていない高速道路があります。舞鶴若狭自動車道です。舞鶴東インターまでしかなかったこの道は、昨年3月に小浜西インターまで延びましたが、その25kmをまだ走っていません。
 舞鶴東インターを越えて新しい区間に入ると、両側に植えられている木がまだあまり伸びておらず、道の新しさを感じさせます。この道はさらに50km延び、敦賀ジャンクションで北陸自動車道とつながる予定で、小浜西インター〜小浜インター間が、今、工事中です。高速道路はつながると、何倍、何十倍もの力を発揮します。地元の方は1日も早い開通を望んでいることでしょう。

  「御食国(みけつくに)」若狭
 

マーメイドプラザ
 小浜西インターから国道27号を東15分、小浜漁港に来ました。昨年開催された「若狭路博2003」のメイン会場エリアです。ここには「御食国(みけつくに)若狭おばま食文化館『マーメイドプラザ』」があります。竹久悦子さんに伺いました。
「『御食(みけ)』は、天皇の食料や神様にお供えする特別な食物のことです。特定の国だけが『御食国』になっていて、万葉集には伊勢や志摩、淡路などが御食国として登場し、平安時代の延喜式では御食を『御贄(みにえ)』と呼び、特別な食を納める国として若狭も記載されています。しかも、若狭を治めていたのは天皇の料理人『膳臣(かしわでのおみ)』で、まさに料理人や食材を出す御食国だったわけです」


職人技が体験できる若狭工房
 ここはいつオープンしたのでしょう。
「若狭路博の開幕と同じ、昨年9月14日です。最初1カ月で24万人ものご入場をいただきました。ここでは、まず『奥村彪生(あやお)コレクション』が皆さんをお迎えします。小浜市の料理顧問に就任した伝承料理研究家の奥村さんが、昔の文献から再現した料理のレプリカで、若狭をはじめ全国の食文化について歴史を追って展示しています。右奥にはキッチンスタジオがあり、若狭の旬のレシピが用意されていて、調理体験ができます。サバの棒ずしなどのお土産づくりもできます。2階には、若狭めのう、若狭和紙、若狭塗、若狭瓦という四つの伝統工芸の職人さんが集まっている『若狭工房』があり、お客様も工芸品づくりが体験できます。3階は温浴施設『濱の湯』、また、隣には旬の素材を地元の主婦の手料理で味わる『浜の四季』があります」

 舞鶴若狭自動車が小浜西まで延びて近くなりました。
「元々、釣りや海水浴に県外の方が大変多く来られますが、『道路が出来たから』と関西圏からおみえになる方が非常に増たように思います。ただ、敦賀からは1時間かかるりますから、早く延びて欲しい。そうなれば福井県嶺北部からも来やすくなると思います」

 
 

  御食国若狭おばま食文化館「マーメイドプラザ」

  ■利用時間/ミュージアム、若狭工房9:00〜18:00
         
キッチンスタジオ9:00〜21:00 (要予約)
 
■定休日/毎週水曜日、年末年始
 
■TEL/0770-53-1000
 
■濱の湯/ 10:00〜24:00 、毎月第3水曜日他休み
 
■浜の四季/ 11:00〜21:00 、毎週水曜日休み