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第二京阪道路「緑立つ道」を爽快ドライブ
いよいよゴールデンウィーク。今年は新しい高速道路の完成で、
つきものの渋滞も緩和されているようです。
今回はその一つ、第二京阪道路で滋賀へ行きます。

 <第二京阪道路〜京滋バイパスの地図はこちら>


第二京阪道路

国道307号。まもなく、第二京阪道路「緑立つ道」の枚方東インターです。期待の第二京阪道路は、3月30日に枚方東インターと京都の巨椋池インターの間、10・5kmが開通しました。同時に、京滋バイパスも久御山ジャンクションまで延びて第二京阪道路につながったため、枚方から京都や滋賀へすいすい行けるようになりました。
 枚方東インターから5〜6分で、久御山ジャンクションに来ました。驚愕の早さです。京滋バイパスは、夏には久御山からさらに西の大山崎ジャンクションまで延びて、名神高速とつながり、大山崎から瀬田東までのルートが、名神高速と京滋バイパスの二つになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



お茶の古里、坂本


ここが日本茶発祥の地

瀬田東インターで下り、大津市坂本にある日吉大社の前に来ました。日吉大社は、全国に3800以上ある日吉神社の総本宮です。ここに来たのは、一番茶を摘む八十八夜(今年は5月2日)を前に、日本茶発祥の地を訪ねることにしたためです。
日本茶は、ここ坂本が発祥の地。京阪坂本駅前に、家一軒分ほどの敷地があり、「日吉大社茶園」の碑が立っています。日吉大社・権禰宜(ごんねぎ)の井口健さんに伺いました。
「平安時代、延暦寺を開いた伝教大師・最澄が、中国からこの地にお茶を持ち帰ったという記録があります。坂本ご出身の最澄は、地元であり、崇敬する日吉の神様の地であることから、ここを選んだようです」
この茶園のお茶には、新芽も出ています。茶摘みはするのでしょうか。
「今年は5月1日に、神職と巫女(みこ)がおはらいし、摘んで抹茶にひきます。そして、翌年の山王祭(4月12日〜15日)で、神様にお茶をたてて献じます。また、比叡山にも差し上げますが、それを法要の際に最澄にお供えなさると聞いています」

 

 

 

 

 

 

 

 





五大銘茶、朝宮茶


朝宮茶の茶畑

国道422号を通って、信楽町上朝宮にあるお茶の製造販売会社「山本園」に来ました。
朝宮茶は日本五大銘茶の一つ。(株)山本園の代表取締役で、滋賀県茶商業協同組合理事長の山本順生(よりお)さんに伺いました。
「日吉大社と同時期の815年ごろに、朝宮にも植えられたといわれております。僧侶がお茶の実を中国から持ち帰り、あちこちのお寺の近くに植えて、漢方薬として使っていました。朝宮では仙禅寺の近くに植えられ、それが朝宮茶の始まりとなりました。室町時代、信楽焼が茶つぼや茶器類を焼いたころから、お茶は消費や生産量が伸びてきました」


 






山本さん(右)に入れていただいた朝宮茶は
驚くほどおいしかった!


いいお茶が育つ自然条件って、どんなでしょう。
「朝宮は標高が300 〜330 mぐらいと高く、昼と夜の気温差が大きくて霧が発生しやすい。霧が発する所では、お茶に限らずいい農作物が取れます。もうひとつは、花崗岩地帯で水はけがいいこと。お茶の木は、湿気る所では育ちません。自然条件に恵まれた品質のいい朝宮茶は、香りがいいのが特徴です。もちろん、味もよく、毎年、全国で行われる品評会に出品すれば、上位に入賞します。明治時代には、シカゴ万博で日本茶を代表して朝宮茶が出品され、好評を博したほどの高級茶です」

おいしいお茶の入れ方を教えていだきました。
「飲む人数に関係なく、お茶の葉はけちらず10g(大さじ一杯)ほど急須に入れ、60〜70度に冷ました湯を注いで2〜3分待ち、お茶碗に均等に入れ分けます。最後には、急須のお茶を一滴も残さず絞りきることが大事です。でも、心を込めることが一番です」