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 回転橋を渡って、天橋立へ  <天橋立の地図はこちら>


船舶通航中は90度橋が回転(右側が天橋立


ついに天橋立の地を踏みました。宮津湾と内海の阿蘇海をつなぐ水路のような、「切戸(きれど)」に架かる回旋橋を渡りました。天橋立は、右も左も海。徒歩か自転車で散策します。輪タクもあります。海に囲まれているのに、日本名水百選の一つ「磯清水」が湧き出るも不思議です。
 回転橋は、船が通る際に90度回転して横を向きます。今はまた、天橋立側と陸地側とで、多くの人が橋のつながるのを待っています。つながったら、戻って智恩寺を訪ねます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日本三文殊の一つ智恩寺


智恩寺の山門


 智恩寺に来ました。山門から松並木を抜けると、正面に文殊堂、左に多宝塔など伽藍が並びます。ここは日本三文殊の一つで、「切戸の文殊さん」と親しまれています。住職の萩原こう士(はぎはらこうし)さんに伺いました。


「神世の時代に日本の神々が、中国五台山の文殊菩薩をここに迎えたという伝説がありますが、歴史的には、平安時代に醍醐天皇の勅願で寺領が寄進され、景勝地・天橋立を中心に文殊菩薩信仰が根づきました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


傘松公園からの「股のぞき」

 日本三文殊、他の二つが気になります。
「はっきりしませんが、奈良の『安倍の文殊』と、諸説ありますが山形県の『亀岡の文殊』でしょう」
 海のところに知恵の輪灯籠があって、石の輪が付いていました。
「雪舟の絵にはないが、江戸初期の絵には描かれています。舞鶴方面からの船から見える標識でした。知恵をシンボルとする鏡の形で、智恩寺を示す目印です。かつて子供たちが輪をくぐって遊び、くぐると知恵を授かる伝承も生まれました」
天橋立智恩寺
■TEL /0772-22-2553


 雪舟の眺め


「雪舟観」はミツバツツジの名所でもある

 南側から内海沿いに車で走って15分、天橋立の北側へ。さらに山上までケーブルで登って、傘松公園に来ました。ここは「股のぞき」発祥の地、“傘松”がある広場は見晴らしが抜群です。天橋立の全景を「股のぞき」して眺めると、天橋立が天に向かって架かっているように見えます。天橋立は全長約3.6 kmで、8千本の松並木が続き、歩くと1時間近くかかります。南側からは観光船も出ていて、12分ほどでこちらの公園側の港に着きます。
 再び宮津湾に沿って走り、南側に戻って通過し、「雪舟観」に来ました。ここは栗田(くんだ)半島のつけ根にある天橋立十景の一つで、雪舟がここから眺めたであろうビューポイントです。ミツバツツジの名所で、5月には、ここから見る天橋立の姿に彩りを添えてくれそうです。

宮津天橋立インターまで延びた京都縦貫自動車道で、天橋立を訪ねました。宮津市は奥深いところです。明治時代に建てられた畳敷きのカトリック教会など、名所が多いので、できれば一泊コースのドライブを楽しんでください。