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   遊女発祥の地     <室津街道の地図はこちら>

 

「見晴らし峠」からの眺め

 室津が遊女発祥の地といわれている点についても伺いました。
「井原西鶴の『好色一代男』に、『本朝遊女の発祥は江州の朝妻と播州室津に起こった』とあります。本朝は日本のこと。朝妻は寂れているが室津はまだ盛んなので、主人公の与之助が盆踊りの日に室津へ来て遊ぶという話です。室津が遊女発祥の地といわれるのは、おそらくここから来ていると思います。ほかに、シーボルトも室津に遊女の元祖といわれる墓があると書いていて、今も石碑が建っております。また、讃岐に流される時に室津に来た法然上人に、その友君が会い、女でも成仏出来ると言われて尼になったという伝説もあります」
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 あっという間に「見晴らし峠」に来ました。まさに“見晴らし”ている、すごい眺めです。
「街道で一番高くて木もなく、瀬戸内海を一望できるので『見晴らし峠』と名付けました。今までとは違う眺めだと思います。下に見えるのは室津の西隣りの集落の大浦、遠くに見える島影は小豆島です」


   街並みガイドはこちらへ   

 

むろつ旅人町会所
 室津の町中へ下りて来ました。地面は石畳調、古い民家が並び、本陣跡の石碑もあります。町家の一つ、「むろつ旅人町会所(まちあいじょ)」に入ると、6畳ほどの和室があり、お茶も飲めるようです。除石(よけいし)陽子さんに伺いました。
「私達は街並みガイドのボランティアで、(寒梅シーズンの)土日だけですがここに詰めています。お薦めの場所などをご案内しています。お茶は無料です。室津にはお茶が飲めて落ち着く所がないので、どうぞ立ち寄って飲んでいってください」



   室津海駅館
■開館/9:30〜17:00 *入館は16:30まで
■休館日/毎週月曜日、祝日の翌日、毎月末(土日祝はオープン)、年末年始
■入館料/大人200 円、小中学生100 円
■TEL/07932-4-0595 *ガイドの問い合わせもこちら
 


友君の塚

最後に、浄運寺横にある「遊女友君の塚」に来ました。瀬戸内海や島々が見える見晴らしのいい所にあります。遊女でありながら出家をした友君は、ここでどんな思いで眠っているんでしょう。室津はどこへ行っても人の温かみを感じる町でした。