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それは西国から江戸へ向かう“正規ルート” 今回は兵庫県御津町室津を訪ねます。御津町は姫路市の西、瀬戸内海に面した町です。室津地区は港町で、江戸時代に多くの要人がここに上陸し、「室津街道」を歩いたそうです。明治時代に使われなくなったこの室津街道を、最近、町づくりグループが復活させました。 |
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山陽自動車道龍野西インターから15分、峠を越えると海が広がり、下っていくと室津に到着です。山に囲まれた入り江を持つ漁港で、ここには室津街道にまつわる歴史や遊女発祥の伝説が残っています。町づくりグループ「嶋屋」友の会事務局長の柏山泰訓さんに伺いました。 |
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なせ船でもっと東に行かなかったのでしょう。 |
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室津街道を歩く | |
町の北側が山になっていて、国道250号から徒歩で室津街道に入りました。 「街道の本当の起点は町中ですが、途中にある国道に入り口を示す標識を立てて、誰でも入れるように竹を切って街道への道を私たちが造りました。室津街道はこの山を登り、鳩ケ峰という峠を越え、隣の揖保川町へ下って揖保川を渡り、山陽道へ出る道です。私達が整備したのはそのうちの約2km。冬の間に月2回、2年半かけて、『嶋屋』友の会のメンバーが昔の地図を頼りに竹や木を切りました。『嶋屋』友の会は、平成9年に町が廻船問屋『嶋屋』の建物を買い取ってオープンした資料館『室津海駅館』の友の会です」 |
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室津街道のお薦めポイントを教えてもらいました。 「江戸末期の医学者シーボルトが、頂上付近に茶屋があって瀬戸内海が一望できると書き残していて、そこだと思われる眺めのいい広場に『お茶や跡』と名付けてベンチも造りました。江戸時代、出島に滞在が許されたオランダ人は、江戸参府といって、年に一度、土産を持って将軍のところへ出向きました。兵庫から行く道もありましたが、シーボルトは室津で上陸して、歩いた室津街道のことも書き残しています。あと、街道で一番高く、瀬戸内海が一望できる『見晴らし峠』と名付けた所もお薦めです」 * 素晴らしい眺めです。「お茶屋跡」まで登ってきました。 「石組みがあって、建物が建っていた形跡があります。江戸中期の鍋島藩の焼き物の割れた食器も出土していますので、茶屋のようなものがあったと思えます」 |
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