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   河内ヌーボーで乾杯   
 

河内ワイン館2階の展示

 国道170号で少し北へ戻り、羽曳野で国道166号に入りました。ここは竹内街道です。古代の難波(なにわ)と大和を結ぶ日本最古の官道である「大道」の一部が、後に竹内街道と呼ばれるようになりました。
 鉢伏山方面へハンドルを向けると、ブドウ棚が出現しました。この辺りは、国内屈指のブドウの産地です。この時期にブドウといえばワイン、ボージョレ・ヌーボーです。解禁日は11月の第3木曜日。これから河内ワインの醸造元へ行き、河内ヌーボーをチェックします。

 羽曳野市にある「河内ワイン館」に来ました。羽曳野で収穫したブドウでワインを醸造販売する株式会社河内ワインが、ワイン普及のために運営しています。木造2階建てで、2階にはワインの歴史などに関する資料や道具が展示され、1階では無料でワインのテイスティングができます。日本、そして大阪のワインのルーツについて、河内ワインの金銅(こんどう)真代さんに伺いました。
「初の国産ワインは、明治中期に新潟で造られたといわれています。昭和初期、大阪のこの辺りは、全国一のブドウ栽培の面積を誇っていましたが、昭和9年の室戸台風で収穫目前のブドウ棚が全滅しました。駄目になったブドウの活用のために始まったのがワイン造りです。350軒ほどの小さな村に、25軒ものワイン醸造所が出来たそうです」

 

 


ワインをいただきながらお話を伺う
 河内ヌーボーの解禁はいつなのでしょうか。
「9月12日に解禁しました。河内ワインはデラウェアがメインで、特徴は、摘みたてのデラウェアをほおばってかんだような味です」

 試飲ができます。今回はディレクターに運転を任せて、いただくことにします。
「摘みたてのデラウェアを使った、当社のとっておきの新酒をまず飲んでいただきます」

 すごく甘い香りがし、味は本当にブドウを食べているよう!甘さもさわやかで、これなら料理にもあいそうです。河内ワインでないワインも出てきました。
「作家の熊谷真菜さんと買い付けて来たワインです。『王様の旅』といって、いろいろな国のワインを探すシリーズワインです。これは、今注目のフランスのラングドックルシヨン地方のシラーという品種の『王様の旅』で、インパクトが強いワインです」
 



   河内ワイン館
  ■開館時間/9:00〜17:00
  ■休館日/年始のみ
  ■入館料/無料
  ■駐車場/あり(無料)
  ■問い合わせ/(株)河内ワイン 0729-56-0181


 
滝畑ダムの紅葉と河内ワインを堪能しました。運転をディレクターに任せ、うとうとと幸せな気分です。デラウェアの新酒は次から次へといけるおいしさでしたし、その後でブルゴーニュの白ワインもいただいて、かなり飲んでしまいました。