阪和自動車道を美原北インターで下りると、すぐ横に建設中の新しい道が奈良方面へ延びています。ここと奈良県の大和高田バイパスを結ぶ南阪奈道路です。全長17kmの道で、開通すると奈良と大阪がまた近くなり、奈良県橿原市から関西国際空港まで、今は約2時間かかっているところ、半分以下の1時間で行けるようになるそうです。また、奈良や大阪南部の慢性的な渋滞解消も期待されます。工事は、来春完成を目指して進められています。 国道309号から170号に入り、河内長野の市街を抜け、天野山のトンネルをくぐって山を登るところです。もうすぐ滝畑です。
滝畑ダムの壮大な眺め
美原北インターから45分。岩湧山のふもと、滝畑ダムです。ダム湖が広がり、所々で紅葉が始まっています。湖畔観光農林組合の木之本新一さんと、河内長野市商工観光課の北井雅英さんに伺いました。まずは木之本さん。 「クヌギ、ナラ、カエデ、ケヤキなどが自然に生い茂っとんです。絵に描いたような景色で、ダムの水面に映る姿はなんとも言えません。あまりに見事で、地元では『猿の前栽(せんざい)』と呼んでいます。家の前の植木を前栽と言いますが、昔は猿が多かったんでそう名付けたんでしょう」