ホーム パーソナリティ紹介 これまでの放送-放送日から検索 これまでの放送-地図から検索 H15/3までの放送 番組あてメール ラジオ大阪

大阪から2時間の快適ドライブで別世界に到着!
秋真っ盛り、奈良県曽爾(そに)高原を初めて訪れます。ススキの大海原と秋の紅葉、山深い自然あふれる曽爾へ出発です。



   西名阪自動車道リフレッシュ   <曽爾高原の地図はこちら>
 

好天に恵まれて快適ドライブ(名阪国道)


 西名阪自動車道を走っています。この道は9月末から10月初旬まで、松原ジャンクションと天理インター間でリフレッシュ工事が行われました。全面通行止めを含む集中工事でしたが、その方が工事が効率的にでき、工事による渋滞を年間で約7割減らせるそうです。今回は舗装、高架橋のつなぎ目や遮音壁の改良などが行われ、舗装しなおした部分は雨水が下に染み込み、しかも路面騒音が減少する舗装にしています。

 西名阪自動車道は、天理インターから先が一般国道25号名阪国道になります。名阪国道を針インターで下り、国道369号を南下します。


   ススキ、ススキ、ススキ!
 


ススキの中を大勢の人が登山を楽しむ

 奈良県曽爾村の曽爾高原に初めて来ました。松原ジャンクションから2時間弱。国道369号から県道81号に入り、山道れば曽爾高原。想像以上、斜面も平らになっている所も、山一面がススキです。ススキのトンネルをくぐり、ススキむ向こうに青空が見える初めての体験です。曽爾村役場むらづくり推進課の細谷忠弘さんにお伺いしました。
「曽爾高原は『亀山』という山の中の草原で、ススキの群生で覆われています。4月下旬から5月にかけて、約38ヘクタールの草原が一斉に淡い緑で覆われ、6月から8月には2m近くまで成長します。9月に穂が出始め、10月下旬から下草が枯れて、11月に“花が咲いた”形になります。12月上旬から枯れ始め、一部はかやぶき屋根の材料として出荷されます。曽爾高原では、毎年3月に山焼きをして雑木の進入を抑え、灰を肥料にして成長を促します」



ススキに囲まれてお弁当は格別
 曽爾村はどこから名前がついたのでしょう。
「曽爾村が誕生したのは明治22年ですが、村の歴史は古くて神話伝承の舞台として知られています。古事記下巻に宇陀之蘇爾(うだのそに)、また古事記伝に『蘇爾は大和國宇陀郡の東の極の山中にて、今の世八村にありて曽爾谷と云う』とあり、曽爾は古代からの地名です。またこの辺りは『ぬるべの郷』とも呼ばれます。うるしを『塗る』に古代の職業集団『部』で『ぬるべ』です。日本武尊(やまとたける)が狩りのさなか、枝を折ると汁で手が染まり、物に塗ると美しく染まったため、曽爾の里に『塗部』を置いたそうで、これが漆塗りの始まりだという伝説があります