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右近家の歴史、北前船の歴史 | ||
「ここは、『北前船の五大船主』に数えられた右近家の本宅の建物です。管理を河野村に委ねて、建物と右近家の廻船経営に関わる資料を展示しています。北前船は、大阪から酒、塩、油など生活用品を積んで北海道の方に運んだ船です。当初は運搬だけでしたが、大阪から日本海へ出て北海道へ行くまで、途中の港で積み荷を売買しながら航行するようになりました。北海道から戻るときは主にニシンを積んできました。本土で肥料としての需要が高く、利益も大きかったようです。当初は1年間1往復でしたが、明治になると西洋型帆船の登場でスピードアップし、2往復することもあったようです」 |
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「敦賀湾の入口であり、集落が海に向かって開けていたので海運業がしやすく、また越前の中心地・府中(今の武生市)が近いという地理的条件が非常に大きかったと思います。右近家は、元は近江商人の荷を運ぶ『荷所船(にどこぶね)』をしていましたが、近江商人が衰退したため、9代目の右近権左衛門が『買積み商い』を始めました。さらに、問屋との共同廻船などで経営も安定、拡大しました。しかし、明治になると蒸気船の出現や電信などによる情報の近代化で、価格の地域差がなくなってきたため、10代目が西洋型帆船や蒸気船で運賃を稼ぐ経営に変えていきました」 資料が多数展示されています。伊勢丸や八幡丸(やはんまる)と書かれた6、7mの旗があります。 「『船のぼり』といって船の後ろに付けました。他に、船磁石、消防用ポンプ『龍吐水(りゅうどすい)』、航海図、船箪笥(だんす)、衣装などを展示しています」 |
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北前船主の館・右近家 ■開館時間/9:00〜16:00 ■休館日/毎週水曜日、夏期、年末年始 ■入館料/大人500円、小中学生300円 ■TEL/0778-48- 2196
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1年ぶりに福井県を走り、昔は太平洋側から遠いイメージのあった日本海側が、道の整備でますます近くなってきているのを実感しました。日本海側には、絶好の観光ポイントがいっぱい。国道8号沿いの高台にある道の駅「河野」から、見下ろすように眺める敦賀の海も雰囲気満点でした。 |
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