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「花のみてら」、長谷寺 <初瀬街道の地図はこちら> |
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「日本の宗教文化屈指の建物とご本尊様です。ところが今年3月、樹齢百年の木が風で倒れ、本堂の西のひさしが破損しました。文化財なので修復に多額の費用が必要で、義援金をお願していましたが、もう各地から心が届いています。本堂は東大寺大仏殿に次ぐ最大級の建造物。野火や落雷でたびたび炎上し、現在の本堂は慶安3年(1650年)に、徳川家光公の寄進で再建されたものです。今は重要文化財に指定されています。一方、ご本尊は、縁起によるとクスノキ製とのことで、御丈は10mを超えます。天文7年(1538年)の作です」 |
「斜面にありますから、とくに美しく見えます。シダレザクラやソメイヨシノなど、7000本近くあり、なかでも樹齢100年を超す5本のシダレザクラが、参道のちょうどよい所にあって、来た人がため息をつく美しさを放っています。『花の寺 末寺一念三千寺 花咲かば堂塔埋れつくすべし』という、高浜虚子の歌そのものです」 最後に、初瀬街道のいわれについてお伺いしました。 「徳道上人が伊勢へお参りしてお籠(こも)りしたとき、夢枕に観世音様が立ったため、お伊勢様(天照大神)と十一面観世音様との一体説が生まれました。伊勢の帰りに長谷へ詣で、長谷へ詣でて伊勢へ足を伸ばす。伊勢と長谷が一体だった時代の道が、伊勢街道、後の初瀬街道であり、古くからの信仰の街道です」 |
真言宗豊山派 |
後藤又兵衛ゆかりの桜 |
又兵衛桜のいわれは、大坂夏の陣で活躍した武将・後藤又兵衛が、この地に落ち延びたという伝説から。桜がある所も、又兵衛の屋敷跡と伝えられています。 |
奈良の“桜街道”を存分に楽しみました。吉野山全体の桜、長谷寺の絵巻物のような美しさ、
凛とした又兵衛桜。みんな、語りかけてくるものがありました。
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