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春真っ盛り、お花見の季節です。大阪でも桜がピーク。そこで今回は、日本一のスケールといわれている桜の名所・吉野山をはじめ、奈良の桜を楽しみます。

さすが“吉野千本桜”  吉野山の地図はこちら>


吉野山(この写真のみ放送後に撮影)

電車で近鉄吉野駅に来ました。この時期の吉野山は大変混雑するため、大阪から西名阪自動車道で奈良県橿原市に出て、神宮前駅近くの駐車場に車を置いてきました。この吉野山は、尾根に約8kmにわたって桜が咲き上っており、下千本、中千本、上千本、奥千本とエリアごとに名前がついています。実際の本数は約3万本。200種類ある桜の多くは、シロヤマザクラです。標高が違う広い範囲に桜があるため、1ヵ月近く桜が楽しめます。
 駅前からロープウェイに乗り、下千本エリアに。細い道が延び、お店が並んでいます。桜はもうちょっとで咲くのになあという状況ですが、多くの人が来ています。結構な坂を登ると、長い石段と大きな門構えの「金峯山寺(きんぷせんじ)」がありました。そこで、吉野は初めてという、箕面市から来た母娘に伺いました。「まだつぼみだからね、ちょっと残念。でも、これだけの本数の桜は、他にないんじ
ゃない。歴史的にも興味深いところだし(母)」
「箕面は紅葉、吉野は桜。下から上に、せり上がるような桜の木々がすごいですね(娘)」
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吉野朝宮跡に咲いていた桜

金峯山寺の門をくぐって上ると、国宝の蔵王堂がありました。多くの人が休憩しています。神戸から来た、8人連れのご家族に伺いました。
「桜はまだと聞いていましたが、歴史が好きなので来ました」
 こう言ったのはお父さん。お母さんも、蔵王堂を見ながら答えてくれました。「こんな古い堂があると思いませんでした。桜はつぼみがいいんですよ。咲いたら、あとはすぐ散るでしょう。膨らんで咲くところが私は好きなんです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


金峯山寺の山門

大滝ダム、完成間近

この吉野町の東に川上村があり、吉野川上流に完成間近の大滝ダムがあります。1959年の伊勢湾台風を契機に計画された大滝ダムは、昨年、本体のコンクリート打設が終わり、一度上まで水をためてから水位を下げて設備をチェックする、「試験湛水(たんすい)」が始まっています。貯水量は甲子園球場約140杯分です。国道169号からよく見えます。
 169号は、奈良市から橿原市や吉野町、川上村、大台ケ原、熊野市、十津川村を抜け、和歌山県新宮市まで続く180kmもの国道。熊野街道ともいわれる険しい山道で、美しい自然の中を抜けていきます。一度、ゆっくり走ってみたい道です。