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さわやかな真名川で高津さんに伺う
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真名川を北へ下り、大野市北部、勝山市との境界近くに来ました。真名川に清滝川が合流しているここでは、今、「真名川水辺の楽校(がっこう)」が整備されています。国土交通省が自治体等と進めている「水辺の楽校プロジェクト」は、国土交通省が川に親水空間を整備し、それを環境学習や自然体験活動に使ってもらおうというものです。
この真名川水辺の楽校を管理運営している「真名川水辺の楽校ビオフレンズ」会長の高津琴博(たかつことひろ)さんにお話を伺いました。
「真名川水辺の楽校は、研究会を作り、学識者や市民、教育関係者で基本的な計画を策定しました。これまでの河川整備は、親水空間にしても安全面重視で、コンクリートで固めたり、川の本流から外れた所に別の川を整備したりということが多かったんですが、ここでは自然そのものの姿で整備を進めています」
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整備された白河原と中州
写真提供:真名川水辺の楽校日オフレンズ
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最大のポイントは何でしょうか。
「白河原の復元ですね。白河原には独特の生態系が成り立っているんですが、最近は洪水が起きなくなって白河原が減り、独特の生き物や川で遊ぶ子供『川ガキ』がいなくなりまた。ただ、白河原を整備しても、数年後には元に戻ってしまいますが、最近では国交省がダムの弾力的運用をやっていて、被害を出さない程度の人工的な洪水を起こすことも含めて検討しています。そのバックデータを取るために、今、ここで調査をしています」
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手作りのさおで魚釣り
写真提供:真名川水辺の楽校日オフレンズ
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真名川水辺の楽校ビオフレンズの活動について伺いました。
「三つあります。整備中の真名川水辺の楽校を利用していく役目、計画通りに環境が維持されているかどうか、生物を調べる環境モニタリング調査、そして、草刈りなどの維持管理です。2年前から、年に2度のイベントもしていて、夏場には子供を迎え、川の中に入って釣りをしてもらったり、服を着たままライフジャケットをつけて泳いでもらったり、水辺で自然観察をしてもらったりしています。もっともっと『川ガキ』を増やしたいと思います」 |
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大野市は各家庭が地下水をくみ上げて飲料水などに使っている都市として有名で、上水道の普及率は10%程度とのこと。今回訪ねた真名川の伏流水が、生活を支えています。
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