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「紀の川の伏流水を使っていますが、しっかりとしたうま味のある水ですので、それを生かした『甘辛ピン』のお酒造りを当初から目指しています。口当たりは優しく甘く、その後に甘さを引き締める辛さがあり、さらにピンとした、しゃきっとさわやかな後味がある、それらが調和したお酒です。『日本城』という名前は、創業者が和歌山城好きで、大正の熱い時代に世界を見据えたお酒造りをしたいということで、『日本』と『城』をくっつけてつけられました。私どもは小さい酒屋ですけど、意気込みだけは世界を目指して頑張っています」 日本酒の決め手は、はやりお水です。 「この辺は本当にいい水が取れます。お酒の一升びんは8割が水なので、まさに水は命。水が悪いと酒屋は成り立ちません。紀の川の伏流水を井戸からくみ上げていますが、それを全くいじらず、成分無調整で使っています」 |
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お酒づくりも、時代に合わせることが大切です。 「こだわりは持ちながらも、酒造りの世界では30年サイクル説があります。戦前、戦後ぐらいは甘口が流行っていて、その後は辛口の時代が来ましたが、今は『酸味』が注目されています。以前は、酸味があるとおいしくないと言われていたんですが、ここ数年は、酸味が個性につながるのではと考えながらやっています。とくに、和歌山は酢を利用した料理が非常に多く、県民一人辺りの酢の消費額は日本一です。ラーメン屋さんにもおすしが置いてあるほどです。私どもは、お酢の個性的な味わいに負けないように意識をしていて、例えば淡麗辛口ですとお酢の味をリセットするような役割を果たすため、せっかくのおいしいものがもったいないのではと思っています。個性的な味を辛口で流すんじゃなくて、うま味でしっかり受け止めたいと思って酒造りをしています」 吉村秀雄商店 ■TEL /0736−62−2121 |
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