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  本来は南川水系ですく、若狭和紙。 
 
まるで反物のような若狭和紙
 さらに2kmほど遠敷川を下ると、自然もいっぱいの中に家もあり、のどかな住宅街といった感じになりました。少し先で松永川が合流し、さらに1kmぐらい先で北川に合流します。やって来たのは「若狭和紙の家」。代表の芝三津男さんに、古い歴史がある若狭和紙について伺いました。
「詳しくは分かりませんが、1200年ぐらい前の延暦年間のころにはあったと書いてあります」

 ここは遠敷川の近く。若狭和紙は北川の水を使ってすくのでしょうか。
「昔から若狭和紙は、北川じゃなくて、南川水系の水を使ってすいています。軟水、硬水ちゅうのがありますけど、軟らかい感じの水の方がいいんですね。ここらの方言で『はしかい』と言う刺々しい、きつい感じの水じゃなしに、どっちか言うたら、優しい水、軟らかい水がいいんですね」
 


若狭和紙すきを体験

 若狭和紙の特徴は何でしょう。
「若狭和紙は、あんまり昔から変わってないんですよ。悪く言えば進化してない。昔からのやり方でやっているから、出来た紙が強いんです。昔は、傘紙や障子紙、かっぱなどに使う、コウゾの強さを利用した紙にしてたんですね」

 若狭和紙をすく体験をさせていただきました。
「色紙の大きさの紙を自分ですいていただいて、それに色をつけて持って帰ってもらっています。早い方だと40分ぐらいできて、1枚500円です。(松田の体験を見ながら)さっと上げたら、動かすんです。はい、止めて下さい。ちょっとこう、白くなったでしょ。これが紙になるんですね。ただ、一回では薄いので、もう一度やります。少し引きながら漬けていくんです。そして、さっと上げて、上げたら動かす。縦横、どちらも。それから、水のある間に水平にして止める。水が網目から落ちて、繊維だけが上に残ると。さっきよりはちょっと白くなったでしょ」

 
  若狭和紙の家
 
 ■開館時間/9:00〜18:00
          *体験は10:00 〜16:00
 ■休業日/不定休
 ■TEL /0770-56-0363


福井県小浜市を流れる北川の支流、遠敷川を訪ねました。北川水系だけでなく、同じ福井県を流れる南川水系のお話まで聞くことができました。