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   川で遊ぼう、リバプレ隊。
 

瀬田の唐橋

 石山寺から1km半ほど北、「瀬田の夕照(せきしょう)」で知られる瀬田の唐橋の中之島に来ました。今度は、「NPO法人瀬田川リバプレ隊」の理事で事務局長の後藤三郎さんにお伺いしました。リバプレ隊ってどういう意味でなんしょう。
「英語のリバープレイという言葉を省略してリバプレです。川を中心に、いろいろ活動しようという隊員の集まりです。2000年9月に当時の建設省琵琶湖工事事務所が、瀬田川改修100周年を記念して、リバプレ隊を一般募集したのが始まりです」


リバプレ隊の活動の様子
写真提供:NPO法人瀬田川リバプレ隊
 今はNPO法人です。
「最初の2年間ぐらいは、国側の費用負担で隊員が約80名集まり、勉強や現地見学をさせてもらいました。ぼちぼち受身じゃなく自分たちで企画して、隊員を一般募集するようにと考え、NPO法人を2003年3月に取得し、3000円の会費制にしました。隊員は45名ぐらい、うち女性が10名ぐらいです」

 NPO法人取得後はどんな活動をしているのでしょうか。
「毎年1月、瀬田川左岸の新幹線下の辺りでヨシ刈りをしています。それから、外来魚の魚釣り大会を年2回か3回。あとは、左岸にごみが結構たまるので、植物観察しながら清掃をしています。ごみは空き缶やペットボトル、ライターなどのプラスチック製品が多く、カバンや靴、タイヤや盗まれた自動車のナンバープレートまであります。紙おむつもありますが、使い捨て時代の最たるものかなと思います。でも、やめるわけにはいきません」

 

出来上がった作品(ヨシを使った額)

写真提供:NPO法人瀬田川リバプレ隊
  今後のことも伺いました。
「市民・有識者の意見を聞きながら瀬田川の水辺をどうしていくか考える『瀬田川水辺協議会』を国土交通省が設置していて、私たちも積極的に発言をしています。この瀬田川左岸にわずか1kmあるかないかですけども、コンクリートで固めていない自然の水辺が残っていて、水草も生えています。ここをこのままの状態で、なんとか残していきたいと思います。東側の山も、西側の石山寺のところも風致地区なので、それらと川とをトータルに考えたい。都会の雑踏から帰ってきて、ここを歩けば気持ちが落ちつくという非常にいい場所です。冬場になるとユリカモメとかカモなどの水鳥が来ますし、水草にコイやフナが産卵する自然環境が残っています。水草があれば、魚もブルーギルやブラックバスやなくて、在来種も生育すると思います」


一番丸に乗って、瀬田川リバークルーズをしました。おしゃれな船内からゆっくり外を眺めて景色を十分に楽しむのもいいし、デッキからの景色にも風情がありました。ボランティアのガイドさんの案内もあります。