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ウォーターパーク波賀から南に下り、宍粟市では最も南に位置する山崎町に来ました。揖保川本流沿いの道に2ヵ所、断崖が突き出ているところがあり、そこにトンネルが掘られ、洞窟のようになっています。この「与位(よい)の洞門」は昔から名勝として知られていますが、この地域の人たちは大変苦労を強いられてきたようです。詳しいお話を「中山間(ちゅうさんかん)農村活性化推進協議会」会長の中村俊文さんに伺いました。
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「定かではないんですけど、明治36年ごろ、村人が2年がかりで穴を掘ったと言われております。ノミや金づちでカンカン叩いて掘ると、途中で大きな岩が割れて穴に詰まってしまったので、村中の者が大きな綱を掛けて引っ張ったものの、出てこなんだ。牛に引っ張らせると、ものすごい音を立て、大きな煙を上げて岩が出たと聞いています。当時はまだ橋がなく、下から奥へ上がるのに難所になっていて、ここに船の渡しがあったんですけど、牛や馬が荷物を背負うたまま船に乗るため、一回に3頭か4頭しか乗らず、朝は大変混雑したと記録に残っております」 |
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この揖保川は、地域の人たちにとってどういう存在だったのでしょう。 |
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