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   自然の川を使ったプール。  
 
熊野川支流の高田川
 新宮市の中央部、熊野川支流の高田川(たかたがわ)に来ました。今の時期、川をそのまま利用した自然プールが造られています。子供たちが遊んでいるところの川底には石が敷きつめられていて、水深は30cmぐらい。少し下流のところで大きな石が水をせき止めるような形になっています。ここで新宮市中央児童館の久保恵さんにお話を伺いました。まずは児童館について。
「子供たちの遊びの施設です。子供なら誰でも利用でき、遊びを通して、考え、決断し、行動し、責任を持つということを学び、思いやりの心や協調性を育てます。また、直接体験をいろいろしてもらって、健全に発達していくように支援もします」



昨年のデイキャンプの様子

写真提供:新宮市中央児童館
  この自然プールとは、どういう関係なのでしょう。
「直接体験の一つとして、自然と触れ合う活動を取り入れています。川を利用しての1泊2日のサマーキャンプと魚のつかみ取りをこの場所でするデイキャンプを行います。清流ならではのアユのつかみ取りで、70匹ほど放流します。参加者が50人なので1人1匹ずつ塩焼きにし、お母さんやボランティアの方たちが作ったカレーライスと一緒に、昼食として食べます」

 今いる自然プールは第2プールです。
「第1プールはもっと川幅が広くて水深もあるので中学生以上がよく利用し、ここは浅瀬なので家族連れが多いようです。いずれも夏休み期間中は監視の方がいてくれますので、安心です。市街地の市田川や熊野川は泳げるところではないので、新宮の子供たちはこの高田川や三重県の相野谷川(おのだにがわ)で泳ぐんですが、市街地から距離がありますので、家族で来るか、中学生ぐらいになって友達と自転車で来るのが多いですね」
 

高田川自然プールで遊ぶ子供たち
写真提供:新宮市中央児童館

 しかし、その市田川でも取り組みが行われているようです。
「河川愛護月間の7月に、毎年、新宮市街を流れる市田川、それと昨年からは熊野川の河口付近の清掃を行ってるんです。『河川を美しくする会』の主催で、今年は7月10日にたくさんの方が両河川敷のごみ拾いをし、スーパーの入り口で啓発活動も行いました。私たちも参加しました。今後、川を綺麗にしたいと思う方がどんどん増えることを願っています。私たちが子供のころは、毎日のように川で遊んでいた記憶があります。最近の子供達は少ないですよね。でも、遊んでいる様子を見ているととても楽しそうなので、この川や自然をみんなで守っていくことの大切さを痛感いたします。大切な資源の熊野川を今後も汚さないで、大切にみんなで守っていって欲しいと思っていますし、市田川についても、難しいとは思いますけれどアユが泳げるような綺麗な川になったらいいなあと思います」 
 

高田川の自然プール、近くに泳げる川があるというのは本当にうらやましい限りです。川は危ないから遊んではいけないと言われがちですが、ちゃんと監視員がいて安全が確保されている川で、子供たちに遊んで欲しいものだと思いました。