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  和歌山県の地ビール発祥地。   
 

これぞコイン式宮水セルフスタンド”

 和歌山県で初めて地ビールが造られた、かつらぎ町の人気スポット「野半の里」に来ました。地ビールによくあう料理がいただけるレストランや天然温泉もあります。ここも川上酒の酒蔵から出発。今でも建物は酒蔵が利用されています。また、駐車場のすぐそばでは、川上酒を生み出したその名水をくむことができます。森下昌洋さんにお伺いしました。
「車を横づけして、100円投入すると、約60秒間で12リットルの宮水がくめます。水温は年中19℃前後です」
 野半の里とはどういう意味なんでしょう。
「江戸時代の寛政元(1789)年に、前田半十郎が『野上屋』の屋号で酒造業を始めたんです。野上屋の『野』、半十郎の『半』から野半と名づけました」



紀泡館

 創業215年の日本酒の老舗が、地ビールを開発した理由を伺いました。
「日本酒が低迷する中、活性化を模索し、和歌山で初ものをと、ドイツから講師を招き、設備を取り寄せて開発しました。平成8年開業です。本格的ドイツビールは日本人には飲みにくいんです。口当たりを良くし、地ビールの良さも残した味わいになっています。『軍艦ビール』と名づけました」

 キャラメル色の軍艦ビールは、まろやかな味でいい香りがします。
「ビールは麦芽から麦汁を取る時に使う水で、まったく味が変わります。元々の良さを引き出せるのが、うちの宮水です」



天然温泉「蔵乃湯老鶴」

 もう一つの水の恵み、天然温泉「蔵乃湯老鶴(おいづる)館」がある。
「2003年10月1日オープンです。海南にあった老鶴酒造の酒蔵を移築したもので、大正6年に建てられた和蔵建築です。大浴槽と小浴槽と露天風呂、三つとも源泉が違います。大浴槽は地下741mの一番深い源泉です。鉄分と塩分が多い高張泉で、地下50mから出る水で薄めています。炭酸が強い地下135mは露天風呂に供給し、50mの源泉は鉄分とマンガンを除去して小浴槽やシャワー、上がり湯に供給しています。それぞれ効能も違います。今、温泉に地酒や地ビールを入れた地酒風呂や地ビール風呂を考えているんですよ。肌に良く、ドイツや日本にもいくつかあります。今後やっていこうと思っています」
 飲食店もあります。
「地ビール醸造所を併設したブルワリーカフェ&レストラン『紀泡館』では、ビールを造っている様子を見ながら、軽食やフレンチ系の食事をしていただけます。また、2〜3年前まで酒を造っていた蔵を改装して、甘いものや簡単な食事ができる『蔵茶屋』もあります」
 

   野半の里
 ■営業時間/温泉=10:00 〜22:00
 ■定休日/温泉は毎月第3水曜日
  *飲食は年中無休、営業時間は要問い合わせ
 ■TEL/0120-07-1005
 


和歌山県かつらぎ町で紀の川の恵みに触れました。名水の恩恵を受け、身も心もすっかり解放的になりました。