水がないと絶対に育たないもの、次はアマゴです。アマゴは清流にしか生息しないといわれる、おいしい川魚の代表選手。そのアマゴを川原樋川の水で養殖している方がいらっしゃいます。大股漁業生産組合組合長の津田清さんです。池がたくさんありますが、今日は水が少し濁っているのでしょうか。 「昨日からの雨で川が増水して水が濁っとるんです。この時期、出荷はほぼ終わっていて、成魚は地元の料理用や加工用に残してある程度です。池はこれから全部、稚魚でいっぱいになります」 池に寄ると稚魚が集まって来ます。数はどれぐらいでしょうか。 「全部で何匹くらいかは分かります。採卵して孵化(ふか)盆に並べる時、孵化盆1に対して卵が何個か分かり、孵化盆何枚で何匹という計算ができます。今、大体110万匹ほどです」
アマゴへの餌づけ
奈良県野迫川村を訪ね、川原樋川の水で育てる沢ワサビとアマゴの話を伺いました。ワサビの茎をかじりましたが、辛くありませんでした。熱を加えると辛味が出るものの、密封せず放っておくと辛味が飛ぶそうです。