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四邑川
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紀の川を下流方向に移動して、かつらぎ町に来ました。町立渋田小学校の東を流れる四邑(よむら)川(紀の川支流)のそばにいます。渋田小学校は総合的な学習の時間に和歌山大学と連携して、川で環境教育を行い成果を上げています。担当の松浦恭久先生に伺いました。
「4月から社会科で家庭のごみ処理や地域の商店街のごみの行方、上水道や下水道について学習を進め、並行して総合的な学習の時間に和歌山大学の学生と連携し、環境問題、とくに四邑川の汚れについて学習しました」
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平成16年度総合的な学習の時間
写真提供:和歌山県伊都郡かつらぎ町立渋田小学校
教諭・松浦恭久さん |
連携のきっかけは何だったのでしょう。
「和歌山大学システム工学科の学生が本校の卒業生で、研究の一つとして子供たちを連れて環境教育、とくに地元の川を大切にする心を育てたいとの申し出があり、総合的な学習での取り組みと共通する部分も多いので連携することになりました。四邑川を下流から上流へ歩いて地域を観察し、パックテストや生物調査、上流と下流の水の汚れも比較しました。子供たちは生き生きしていました。総合的な学習の時間は、自分で課題を設定する、調査する、まとめるなどの目的があり、学外へ出ることも多いのですが、安全面でも大学生と一緒で安心でした。専門的な知識を教えていただき、子供たちも興味と関心を持って学習に取り組めました。『大学に入って勉強したい』という子が増えていきましたね」 |
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取材当日も子供たちは川で元気いっぱい
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4年生の子供たちに、授業で印象に残ったことを聞きました。
「大学生と一緒にパソコンで調べたり、浄化装置を作って実験したりしたことです(前田君)」「川の奥まで行ったら滝があり、珍しい動物もいてすごかった。上流があんなに奇麗だと初めて知りました(窪田君)」 大人たちに言いたいことも聞きました。「川を汚さないようにしてほしいです。虫がすめなくなってしまうからです(山本さん)」
次にしたいことも。
「紀の川など、他の川でも水をパックテストで調査をしてみたいです(土谷君)」
「ごみを捨てている人を見かけたら注意し、ポスターを書いて捨てないよう呼びかけていきたいです(浦部さん)」
みんな、川で遊ぶのは好きですか?
「はーいっ!(全員)」 |
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紀の川を訪ねました。へらざおは奥が深く、また子供たちは楽しみながら環境問題に取り組み、それが日常生活に生かされています。ここでは川が身近にあることを実感しました。 |
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