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   わき水で造る地ビール。
 

くまのビールの工場
 同じ上長井地区にある地ビール製造会社「くまのビール」は、赤木川や熊野川の水源のわき水でおいしい地ビールを造っています。代表取締役社長の辻良治さんに伺いました。どこのわき水を使っているのでしょう。
「一番高い山、大雲取山を水源とする水です。南へ流れると那智の滝になりますが、こちら北側は雑木林を流れてくるので、ミネラルを非常に多く含みます。本来はもっと奥に工場を建てるつもりでしたが、こんな危ない所では働けないと従業員に反対され、4トン車が入らないこともあって、水をパイプで1kmほど引っぱってここに建てました」

くまのビールは赤木川の味!?
 どんなビールなんでしょう。
「さわやかなビールを造りたいというのが私の夢でして、癖がなく、女性やあまり飲めない人でも飲めるビールを目指しています。だから、すっきりした軽い感じのラガーを造っていますし、もう一つ、ビール好きの方に飲んでいただく濃いダークも出しています。2種類のビールです。日本では4大メーカーのビールが基本になっていますが、飲み比べれていただければ違いが分かります」

 ラガーを頂きました。見た目はコクのある色なんですが、味はさわやかで、あっさりと飲みやすい。お酒がちょっと苦手な方も十二分に楽しめます。「さわやか?私みたいに(笑)」

  くまのビール株式会社
 ■TEL/0735-45-8005

   自転車のトップレースを開催。
 

「第6回 3DAY CYCLE ROAD 熊野」の様子
写真提供:3DAY ROAD 熊野 実行委員会
 最後は、赤木川を舞台に行われる自転車レース「3DAY CYCLE ROAD KUMANO 2005」の話題です。「3DAY ROAD熊野実行委員会」委員長の角口嘉敏(かどぐちよしとし)さんに伺いました。
「『CYCLE ROAD』は7回目ですが、舞台を移した『3DAY CYCLE ROAD KUMANO』は2年目です。奈良、三重、和歌山の3県にまたがって3日間開催される日本のトップレースの一つで、ロードなのでツール・ド・フランスの熊野版、紀伊半島版といえます。赤木川沿い1周15.5kmを、最高クラスのBR・1で8周、約120km走ります」

レースは赤木川沿を走る
写真提供:3DAY ROAD 熊野 実行委員会
 3日間のコースはどうなっているのでしょう。
「1日目は奈良県下北山村の桜の名所である池原公園の周回コース。2日目は三重県熊野市の千枚田などが風光明媚なコース、そして3日目が赤木川清流コースです。日本のトップ選手約200人が参加しますが、日本では公道レース自体が少ないため、選手にも地域の方々にも喜んでいただいています。また、3日間で約1500名のボランティアにも支えられていて、町長さんや区長さんを先頭に、若い方から80歳過ぎの方にまで、応援と警備の協力をいただいております」

  隣の新宮市からお越しいただいた角口さんは、上長井のご出身です。
「過疎化が進む中、この地域で本格的なプロスポーツは何かできないかと考えて、このレースを誘致しました。本場ヨーロッパではこういう自然のコースが普通で、赤木川の清流沿いを走るこのコースは高い評価をいただいています。私が子供のころは、まだ赤木川に筏(いかだ)が流れていて、上流で飛び乗り、途中で飛び降りて歩いて帰ったりしました。最近は水量が減ったものの、赤木川の景色は変わっていません。川と共に育った人生です。その川を舞台にしたレースで、地元の方に喜んでもらえてうれしいですね」

 



写真提供:3DAY ROAD 熊野 実行委員会

  3DAY CYCLE ROAD KUMANO 2005
 
  ■開催期間/4月22日〜24日
   赤木川清流コースは24日10:30 〜
 ■問い合わせ/0735-23-9337(事務局)


和歌山県熊野川町の赤木川を楽しみました。自然の音しか聞こえないくらい静かな場所ですが、筏を流していたころは活気あるまったくの別世界が広がっていたことでしょう。