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  闘龍灘の鼓動。   <加古川・闘龍灘の地図はこちら>
 

水龍会が使用している衣装

 5月3日に演奏されるという闘龍太鼓。今度は、その演奏者である「水龍会」代表の常峰登さんに伺いました。
「水龍会は22年前、滝野町青年団OBで結成しました。各地区の青年団が協力して地区の盆踊りを回り、踊りの他にお囃子や太鼓もやっていたんですが、太鼓のメンバーが盆踊りのある夏場以外にも和太鼓に触れたいと始めたのがきっかけです。2年ほどは太鼓も少なくて古タイヤで練習を続けましたが、メンバーも増えてきて、前町長の郷土芸能として育てたいという思いもあり、町の備品ということで太鼓を揃えてもらいました。現在は20名ほどで、25歳ぐらいから60歳を超えた方まで、また、先生、公務員、自営業、自衛隊員、保母さんなど、さまざまいます。小学生による『童鼓会』もあります」



加古川舟運の祖・阿江與助(よすけ)を
讃える與助(よすけ)太鼓もレパートリー
 闘龍太鼓はどんな形で生まれたんでしょう。
「闘龍太鼓は最初にできた曲で、闘龍灘の激しい水の流れ、アユが飛び交う姿を表現し、演奏者も飛んだり跳ねたりします。続いて『與助(よすけ)太鼓』、『姫滝太鼓』、結成20年を記念して『五峰(ぶ)清流の舞』と作りました。すべて加古川がテーマです。『姫滝太鼓』は一人の姫の伝説から生まれました。平和な一族が襲撃され、姫は家来と逃げましたが、両親や一族が攻め滅ぼされたため、悲しみのあまり泣きながら尾根伝いに山を下り、滝に身を投げたという伝説です。山は西脇市との境の『鳴尾山』、身を投げた滝は『姫滝』と名付けられています。滝の近くには姫の足形が残り、高瀬舟が姫滝でよく転覆し、姫の怨霊が今も住みついているともいわれています。怨念を鎮めるため、鬼になった姫と家来を太鼓と笛で表現した曲です」

 常峰さんにとって加古川はどんな存在なんでしょう。
「出身が滝野町の西で加古川まで遠いため、川で遊んだ思い出はありませんが、子供のころから川の祭りや行事には行っていたので非常に親しみがあります」
 その加古川に闘龍太鼓が響き渡ります。

  加古川の名湯。  
 


「ぽかぽ」の露天風呂

 川に温泉は欠かせません。平成12年開業の町営滝野温泉「ぽかぽ」でいい湯に浸かりました。山の湯と川の湯があって、男湯女湯1週交代で使われているようです。今日の女湯は川の湯。館長の時本貢一さんに伺いました。
「川の湯は加古川や闘龍灘をイメージして岩を、山の湯は五峰山や光明寺をイメージして木を、それぞれふんだんに使っています。山の湯には、内湯にログハウスサウナやヒノキの湯、露天風呂にヒノキの樽風呂や岩の洞窟風呂があります」

 泉質も気になります。
「37・2度の湯が、1分間に290l 流出しています。アルカリ性単純温泉で、ナトリウムイオン、炭酸水素イオン、塩素イオンも含まれています。代表的なアルカリ性単純温泉である道後温泉(愛媛県)や下呂温泉(岐阜県)とほぼ同等の泉質として、効能書きの許可をもらっています。特徴は、アルカリ性が高いため泡立ちがいい点です。それと、湯に浸かるだけで皮膚の表面が柔らかくなり、脂肪や分泌物を乳化して洗い流すため、石鹸を使わなくても使ったようになるといわれています。とくに女性に人気で、美容や健康によく、別名『美人の湯』と呼ばれています。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、疲労回復、健康増進、美容などです」
 年間を通じていろいろイベントもあり、子供の日や母の日にも行われるとのこと。インタビューの後、もう一度入りたくなった温泉でした。

 
  滝野温泉「ぽかぽ」 
 ■営業時間/10:00 〜20:00
  *7〜9月は21:00 まで(入館は各30分前まで)
 ■定休日/毎週水曜日*祝日の場合は翌日
 ■利用料金/大人600 円、6〜12歳300 円
 ■TEL/0795-48-1126


滝野町に加古川を訪ねました。皆さんも、闘龍灘の大自然の中でアユを楽しみ、温泉で体を癒やしてください。