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由良川の源流地は、かやぶき屋根と深い森の町。
京都の奥座敷、丹波山地に広がる美山町。東側を芦生(あしう)の森に囲まれ、その森を源流とする由良川が流れています。由良川沿いの民家のうち約250戸が、昔ながらのかやぶきの家。なかでも「かやぶきの里北村」は、50戸中38戸がかやぶき屋根で、平成5年に国の重要伝統的建造物群保存地区になりました。今回は、日本の農村の原風景が広がる美山町で、心を癒します。



   ゆったりと時が流れる。   <由良川の地図はこちら>
 

由良川
 まずは「美山町立自然文化村」に来ました。由良川が流れ、緑あふれる中にいろいろな施設があり、さまざまな体験を通して美山の自然を満喫できるところです。中心施設の『河鹿荘』を訪れ、渋谷敏浩さんに伺いました。こちらでは芦生の原生林へのハイキングを主催しているそうです。
 「4月から11月まで3コースでしています。由良川の源流を訪ねる『上谷コース』、源流を訪ね、山登りも兼ねる『下谷コース』、トロッコ列車の線路跡をトレッキングする『トロッコ道コース』です」


かやぶき屋根が似合う由良川
 上谷コースでどれぐらい歩くのでしょう。
「マイクロバスで普段は入れない長治谷作業所跡まで行き、約2時間30分のコースを歩きます。源流の水は扇状地的地面からしみ出していて、雨量によって出る場所や量が異なります。あたりにはミズナラ、トチノキなどの巨木が多く、西日本一のブナの原生林としても有名です。紅葉は10月下旬から11月上旬が見ごろで、トチ、カエデなどに続き、ブナも紅葉して落葉の時期を迎えます。音も楽しみです。水が流れる音や木の葉がなびく音、渡り鳥の声やキツツキが木をつつく音などが聞こえ、今の時期はシカが雌を呼ぶ『ピーユルゥー』という声もします」

 他のコースのことも伺いました。
「下谷コースは林道を4km半、尾根を2km半、合計7kmを5時間で歩き、ブナ林やブナの巨木を見て、標高939mの『ブナの木峠』のピークにも登ります。トロッコ道コースは11kmを約5時間半で歩くためスピードが要求されます。参加者は、他のコースにも参加したい、他の季節にも参加したいなど、神秘的な原生林に触れて“芦生病”に取りつかれてしまう人が多いですね」


かやぶき民家別館
ここでも宿泊や宴会ができる
 自然文化村はいつオープンしたのでしょう。
「平成元年なので今年16年目です。河鹿荘は公共の宿で、新館には日帰り利用が可能な入浴施設もあります。別棟のかやぶき民家でも宿泊や宴会ができ、研修センター『やまびこ堂』や二つのオートキャンプ場もあります。バラ園やリンゴ園、また野球場やテニスコート、ゲートボール場、体験実習館などの施設もあります。体験教室では、春の野草教室、夏の薬草教室、手作り田舎味噌、アユのつかみ取り、草木染めなどを体験できます。11月は、7日に薬草教室があり、また11月23日の『美山楽農祭&秋の収穫祭』ではリンゴ狩りやリース作りなどを予定しています」

 美山町の魅力は、何といっても、自然とゆったり流れる時間です。


 美山町立自然文化村
■休館日/11月までは第2月曜日、
       12月からは毎週月曜日
    *平成17年度冬期改修工事で
      2カ月半休館(要問い合わせ)
■ハイキング参加費/1人7000円
    *弁当、ガイド料、保険料など含む
■河鹿荘宿泊費/(各1泊2食)7350円〜、
         かやぶき民家別館8400円〜
■ばら風呂、薬草風呂入浴料/大人500 円、
                    子供300 円
■TEL/0771-77-0014