
不動屈鍾乳洞
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さらに南へ下り、川上村柏木の不動窟鍾乳洞に来た。奈良県指定文化財天然記念物だ。人の気配がなく神秘的で、天井の低い窟(くつ)を腰を屈めて歩くと、高さが20m以上ある「第三窟」に出て、そこに「不動の滝」がある。流れが速くて水しぶきが上がっている。水の白さが鍾乳洞の暗さと対照的だ。ここから「三途の川」や「胎内潜り」という狭い通路をへて、「第四窟」へと続く。大きな鍾乳洞だ。
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不動の滝
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鍾乳洞の入口から階段を上がったとこにある、喫茶「ホラ!!あな」の枡谷公雄さんに伺った。
鍾乳洞はいつ出来たんだろう。
「約2億年ないしは2億5千年かかって出来たそうです。役行者(えんのぎょうじゃ)が1300前に発見したと伝えられています。不動の滝の水には不思議な力があり、一口、口にすると健康で安らかな人生を送れるといわれています。まさに天然の水、大峰山系の恵みの水です」
確かに、鍾乳洞では自然の不思議、奇跡を感じた。
「中は年中11℃で変わりません。夏はすごく涼しく、冬は暖かい」
鍾乳洞内のライトの点灯も、この店がしているそうだ。
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喫茶「ホラ!!あな」
■9:00-17:00
■定休日/原則無休
■TEL /07465-4-0227
不動窟鍾乳洞
■入場料/大人500 円、幼稚園〜小学生300 円
■入場時間/9:00-17:00 *土日は19:00ごろまで
*不動の滝の水(奈良県「やまとの水」選定)は
持ち帰り自由
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最後は北へ戻り、「蜻蛉(せいれい)の滝」に来た。雄略天皇が狩りでこの地に来たとき、アブに刺されたが、トンボが一匹飛んで来てアブを食べたことをたたえ、トンボ(蜻蛉)の名が付いたと伝わっている。落差50m。豊かな水流で常に虹が出る。1枚の写真では全体を撮れないほど、大きな滝だ。うっそうとした森の中を勢いよく流れるこの滝は、「紀伊半島自然百選」「やまとの水」に選ばれている。今日は、「川上」の名前の通り、豊かな水が生まれている土地に来たことを実感した。
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