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温泉だけではない、城崎の新たな魅力。
 温泉の町・兵庫県城崎町、流れる円山川には何度来ても雄大さを感じる。河口は豊岡市だが、すぐ城崎町になり、少し上流でまた豊岡市になる。ここ楽々(ささ)浦はJR城崎駅東、浦の名の通り円山川の水が湾のように入り込み、さらに飯谷(はんだに)川も注いでいる。今回は、円山川が城崎町にもたらしている恵みを訪ねる。



  新しい桜の名所の誕生。     <円山川の地図はこちら>
 

円山川

 楽々浦は城崎町を代表する桜の名所になろうとしている。城崎町役場まちづくり課の熊毛好弘さんに伺った。ここ楽々浦には、円山川から逆流する水と飯谷川からの水が入っている。
「飯谷川からの水量が昔より減り、円山川からの水が増えて、流れも淀んできています。ここへはある程度潮が満ちてくるため川底は塩を含み、表面は飯谷川からの水が流れているという二重構造になっています」

  今いる場所が桜の名所になるようだ。
「兵庫県と城崎町の合同事業です。平成3年ごろより、瀬戸内海から日本海までの兵庫県内各地域の川沿い総延長170kmほどを桜で埋める、『ふるさと桜づつみ回廊』事業が実施され、平成12年が最終年度でした。そこで、回廊のうちの何カ所かに交流拠点として公園を造ることになり、『さくらの名所づくりモデル』事業としてここが整備されています。3年前に基盤整備が完了し、小学校の『緑の少年団』や各地域の老人会などの団体で50本程度の記念植樹をしました。今年度も150本ほど植えられ、現在200本ほどあります」



5〜10年後が楽しみ

  敷地は広い。
「県が2ヘクタールの土地を購入して、基盤整備や造成工事をしました。そこに城崎町が、あずまややトイレ、駐車場や広場の整備をし、桜の植樹を行う計画で、平成17年度に完了予定です。桜が成育して開花する5年後、10年後に新たな桜の名所となり、地域住民や観光客が交流できる公園として期待されています。また、城崎の温泉街では、景観づくりとして川沿いにしだれ柳が90本ほど植えられて街並みを形成していますが、実は桜も160本ほど植えられていて、元々城崎には桜のイメージも強いと思います」

 最後に、円山川への思いを伺った。
「初めて訪れる方にとって、円山川の穏やかな流れや山に囲まれた河口といった、特徴ある下流域の景色は、非常に素晴らしいものがあるお思っています」


  駅の隣の湯、「さとの湯」。    

 


足湯を楽しむ人たち

 城崎は何といっても温泉。JR城崎駅の隣には、ほとんど駅と一体化した感じの情緒ある和風の建物がある。駅舎温泉「さとの湯」だ。その1階では、多くの人が足湯を楽しんでいる。もちろん、ここは外湯としても利用できる。城崎町役場温泉課の瀬川孝光さんに伺った。温泉課とはさすがに城崎町だ。
「城崎温泉の温泉配湯や外湯の経営管理など、温泉に関わるすべての業務を温泉課でしています。この駅舎温泉は平成12年7月7日のオープンで、駅に隣接しているため電車待ちの方も時間を気にせず入れます。3階には四季折々の円山川や山の風景を見ながらゆっくりできる露天風呂、5℃くらいの冷凍庫のようなペンギンサウナ、バーブの香りのするウェットとドライの2通りのサウナがあるハマームレスト、打たせ湯、蒸し風呂などがあります。また2階には、大浴場、ジャグジー、水風呂などが、1階には休憩所や但馬観光の紹介コーナーもあります。城崎温泉の効能は神経痛、リウマチ、慢性の婦人病などですね」



円山川を見ながら浸かれる露天風呂
  城崎は外湯が有名だ。
「七つの外湯を楽しんでいただけます。さとの湯以外は500円ですが、温泉旅館に一泊した方には、外湯をすべて回る外湯めぐりの入浴券をお渡ししています」
 城崎町は豊岡市や出石町などと合併し、豊岡市になることが決まっている。
「字(あざ)で城崎町の名は残ります。城崎温泉は全国的に知られていますし、ネームバリューをさらに高めるために駅名を「城崎温泉駅」に変更することも検討しています」

 

   
駅舎温泉「さとの湯」
  ■開湯時間/7:00〜23:00
  ■定休日/毎月第2第4木曜*祝日の場合は開湯
  ■入浴料/大人800円、小学生以下400円
  ■TEL/0796-32-0111