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ムカシトンボが飛ぶ洞川の大自然。
秋だ。山深い奈良県吉野郡天川村の洞川(どろがわ)地区に来た。山岳信仰で知られる大峯山系が走り、洞川温泉も有名だ。川底の石がすべて見えるほど水が澄む洞川は、下流で熊野川に注いでいるが、地元では山上(さんじょう)川と呼ばれ、熊野川も天(てん)ノ川と呼ばれる。この洞川の水が、はるか和歌山県新宮市で熊野灘に注いでいる。



  大峯山系の情報発信基地。     <洞川の地図はこちら>
 

洞川エコミュージアムセンター

 天川村洞川エコミュージアムセンターは、大峯山系の河川の情報発信基地だ。岡本幸恵さんに伺った。
「施設内で完結せず、天川村、大峰山系などすべてがミュージアムという考え方をベースに、自然、水、修験道をテーマとした体験・体感型の施設です。六つのゾーンとフィールドコンパスマップで構成され、子供たちが楽しみながら学習できます。案内役はキャラクターのムカシトンボです」

 六つのゾーンをご案内いただいた。
「最初は『旅の始まり』のゾーンで、大峯の自然との出会いです。春夏秋冬のビデオを上映し、清流のモニュメントの中、木彫のレリーフでイヌワシやムカシトンボなど、洞川や天川村の生物を紹介します。次の『大地をめぐる旅』では、大峯の大地がどのようにして出来ているのか、岩石の標本も展示して紹介しています。3番目の『水をめぐる旅』は、当センター前の川の水がどこから来てどこへ行くのかや、おいしい水の秘密などを紹介しています。ここの水は石灰岩の中を通っていて、まろやかです。カルシウムイオン、重炭酸イオンも平均値以上です」

 

 

 


洞川エコミュージアムセンター

  4番目は「風をめぐる旅」だ。
「ここには、『春の風』、『夏の風』、『秋の風』、『冬の風』の4コーナーがあり、春は植物の芽吹きを、夏は“2大スター”のセミとカブトムシなどコナラに集まる虫の様子を、ジオラマで紹介しています。5番目の『火をめぐる旅』では、女人禁制の大峯山上にある行場の『西の覗(のぞ)き』での行を疑似体験できます。疑似岩とパノラマ写真で雰囲気を作り、3D映像を流します。最後、6番目は、『さあ、フィールドへ』です。マナーや自然観察の装備など、フィールドに出る前の知識のガイダンスです。パソコンコーナーや図書コーナーもありますので、天川村の生物や植物の情報を探し、実際に歩いて魅力を発見してほしいですね。自然観察会を月2回、1年を通じて開催しています。今年は残り3回、10月、11月に開催します」
 

 
    天川村洞川エコミュージアムセンター
   ■開館時間/10:00〜18:00
   ■休館日/毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、
         12/1〜3/31
   ■入館料/無料
   ■TEL/0747-64-0999(自然観察会申し込みもこちらへ)