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鈴鹿山系霊仙山(りょうぜんざん)からの、贈り物。 滋賀県米原町に来た。JRの駅名は「まいばら」だが、町名は「まいはら」と濁らない。JR東海道本線で米原駅から東へ一駅の醒ケ井(さめがい)駅近く、丹生(にゅう)川のほとりに来ている。丹生川は天野川に合流して琵琶湖へと注ぐ。この醒井(さめがい)地区は「水の郷」と呼ばれ、わき水が多い。おいしい水を求めて、今日はここを探訪する。 |
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JR醒ケ井駅近く、昨年誕生した「醒井水の宿駅」に来た。米原町営の2階建ての施設で、醒井の観光拠点だ。土田快平さんに伺った。 |
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「七つとも水源は霊仙山(りょうぜんざん)水系ですが、わき出る過程で岩や土の間を通り、味や成分が変わります。居醒の清水と鍾乳水はかなり離れていて、全然違う味です」 醒井水の宿駅はどんな施設だろうか。 「1階には土産物コーナー、和風バイキング、宿場料理のレストラン、軽食、湧水を使う喫茶店もあります。2階にはギャラリー、豆腐づくりやそば打ちが体験できる『湧水体験室』、多目的ホールがあります」 醒井の見どころも伺った。 「宿場町醒井には地蔵川があります。川がある宿場町は少ないんですが、地蔵川は山から流れて来る川ではなく、居醒の清水という豊富な湧水による川です。今では地蔵川くらいにしかいないといわれる絶滅危惧種の魚『ハリヨ』が生息していて、産卵期には雄がきれいなエメラルド色になります。また、清流にゆれて咲き誇る水中花『バイカモ(梅花藻)』の姿にも感動します」 |
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醒井水の宿駅 ■開館時間/9:00~18:00 ■休館日/毎週火曜日(祝日の場合は翌日) ■入館料/無料 ■TEL/0749-54-5353 |
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名水で豆腐づくり体験。 | |
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「大豆は琵琶湖の湖北地方で取れる有機無農薬栽培の豆、水はもちろん醒井の名水です。まろやかでおいしい豆腐が出来ます。海水から取った天然のにがりも使っています」 堀居愛子さんに豆腐づくり体験をお願いした。1丁に300gの大豆を使う。 「14~15時間つけていて、2倍以上に膨れあがっております」 大豆がミキサーにかけられた。 「これを沸騰させた後、とろ火で5分煮て、温度を75℃にします。80℃以上になると、大豆の組成が変わってまずくなります。その後、にがりを入れて固めますが、あまり高温だと固まりにくく、おいしさもなくなります」 出来たてのゆばは本物の味だ。出来たての豆乳もおいしい。こんなのなら毎日飲みたい。 「血液がサラサラになります。大豆製品はとくに女性にいいんですよ」 半時間ほど水にさらし、豆腐が完成した。大きさは普通の3倍はある。これぞ豆腐。大豆の味がそのまま豆腐になっている。 |
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豆腐づくり体験・そば打ち体験 ■体験料/1人800円 ■予約/3日前までに5名~40名程度の単位で *1人の場合は毎月第1土曜日・第3金曜日限定 ■TEL/0749-54-8222 |
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