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  荒神さんの水で作る、評判のそば。   <大和川の地図はこちら>
 

笠山三宝荒神

 桜井市笠にある「荒神の里 笠・そば処」に来た。今西酒造から10km北東の山中だ。日本三大荒神の一つ、の前にある。プレハブだが、おいしいので有名だ。大変な山の中にある。森泰子さんに伺った。
「こんなとこにそば屋さんがあるの?とどなたも驚きます。村づくりの一環として、地域でそばの栽培を始め、作るだけではなく、そばを食べてもらってもうけようと、みんなで始めました。国営パイロット事業で大きくなった畑に、世話がかからず気候にあったものをと、試行錯誤した結果がそばです。土地も適していました。ここは村で一番高い標高500mです。そばの本場、信州の松本市も500mです。気候条件が似ているんでしょう」

 

 


ざる(左)、ネギそば(右上)、荒神そば(右下)
  おいしさの秘密は何だろう。
「荒神さんの井戸水でそばを練ってゆでます。お客さんにお茶の葉を分けてと言われますが、どこにでもあるお茶を使っています。やっぱり水が違うんです。今は簡易水道も普及しましたが、各家に井戸があり、井戸水で生活してきました。初瀬の川の源流で、自然のうまみを持ったお水です。おそばは冷たい方が、味が分かっておいしいと思います。ざるそば、ネギそば、荒神さんの名を頂いた『荒神そば』を出します。温かいものは、かけ、にしん、月見、きつねです」

 にしんそば600円が最高だ。もうかるんだろうか。
「『いくらなら喜びはるやろ』と考えて、決めます。もうけるために、新しいそば処を建てました。9月6日オープンです。」

 ここではそば打ち体験もできる。
「9月はそばの花が満開になり、お客さんが大勢来ますから、できるのは10月から5月までです」

 

   荒神の里 笠そば処
  ■営業時間/10:00〜16:00
  ■定休日/毎週水曜日(28日と祝日は営業)、
        12月30・31日
  ■そば打ち体験/ひとこね2500円(4〜5人分の量)
  *調理費は1人分込み、追加調理は1人500 円
  ■TEL/0744-48-8410

 

 

  仏教伝来の地の祝祭。
 

 大和川のほとりに立つ仏教伝来の地の碑
 JR三輪駅の南、大和川(初瀬川)の金屋河川公園で、今月30日「大和さくらい万葉まつり」が開催される。実行委員長の浅山雅央(まさお)さんに伺った。まずは、公園にある大きな石碑について。
「仏教伝来の地の碑です。あそこから遣隋使が始まり、帰ってきた時に仏教が伝来したということです」

 由緒ある場所だ。さて、「万葉まつり」はどんな祭りだろう。
「毎年1万2千人ほど来場者があります。テーマは『新発見、再発見』で、街に誇りを持ち活性化につなげようということです。ステージ、つば市、歌垣火送り、そうめん早食い大会などを行います。つば市は、金屋河川敷が日本最初の市『海石榴市(つばいち)』の行われた場所であることから、それを現代風にアレンジして再現するものです。ヒノキの薄皮に願いを書き、灯ろうと共に川に流す歌垣火送り、和太鼓6団体や「万葉わらべ楽団」のステージもあります。フィナーレは、初瀬川に4500個の灯ろうが流れる中、和太鼓、万葉わらべ楽団、AZUMA組による160人以上の共演です」
 大和川の思い出も伺った。
「子供のころは魚を取ったり泳いだりしましたが、最近は汚れています。万葉まつりを通じて、少しでも奇麗にと訴えたいですね」

 

 





奈良県桜井市で大和川を訪ねた。三輪山の伏流水は大和川の源流の一つになる。地域にとって、かけがえのない水だ。