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小沼の滝。    <円山川の地図はこちら>


小沼の滝


 豊岡市は城崎町を包み込むように広がっている。河口付近から円山川沿いに上がって、いったん城崎町に入り、また豊岡市に出た。

 今度は、滝地区にある小沼の滝だ。その名の通り落差10mほどの小さな滝だが、人気上昇中だそうだ。滝が落ちる断崖は玄武岩。雄々しいが、ぐっと見上げる規模ではない。滝すそには不動尊が祭られ、湧き水で手を清められるように配水がしてある。

 緑に囲まれた黒っぽい玄武岩、そこを落ちる白い滝は、少し離れると青っぽく見える。時間や場所で光や色が変わるんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 


素朴な名物。


「金左ヱ門」は250年前の建物を使っている

 山菜朴葉(ほおば)懐石の店「金左ヱ門」に来た。ここでは、豊岡奈佐地域の素朴な手打ちそば「なさそば」をいただける。おかみさんの今井春美さんに伺た。古い建物だ。
「250年前の庄屋の建物をそのままの形で使っています。いがんだ柱もいがんだままです。お店は23年前、母と父が始めました。山菜取りの趣味が高じて、今のお店になったんです」
 名物はなさそばだ。そのおいしさは、水と関係があるのだろうか。
「この辺では結構そばを打ちます。家で食べるためにちょっと打つというような、素朴なそばがなさそばです。やっぱりお水がおいしく冷たくないと、そばがきゅっと締まったりしませんね」
 

 

 

 

 

 

 

 





なさそばと山菜の料理

 山菜料理も多いようだ。
「今なら1週おきに、いろんな山菜が顔を出します。フキノトウ、カンゾウ、ヨモギ、ツクシ。タケノコ、ワラビも出てきました。川ならコゴミ、ノビル、ハワサビ。ハワサビは水のきれいな所でしか取れません。熊が出そうな場所へ入って取ります」
 タケノコの木の芽あえ、ワラビ、コゴミのクルミあえ、フキノトウの佃煮と味噌、ヤマブキ。白い落花生豆腐にウドの緑が彩りを添える。もちろん、なさそば。山菜づくしの料理が出てきた。

 金左ヱ門
■営業時間/11:30〜14:00、
       17:30〜21:00
       *要予約
■定休日/不定休
■電話番号/0796-22-7057



最後に、豊岡を代表する名勝・玄武洞公園に来た。160万年前の火山活動で出来た不思議な自然の風景だ。五つの洞の内、玄武洞と青龍洞は天然記念物。彫刻にも、石を積み重ねたようにも見える。断面は六角形で、柱が集まったような柱状節理。柱状はマグマが冷えて固まるときに出来る割れ目。向きは固まるときの熱の対流の動きを示す。玄武岩なのでここが玄武洞と名付けられたわけではない。実は、玄武岩の語源がここ玄武洞なのだ。断崖がのしかかって来る錯覚、体を刺す冷気。神秘的で吸い込まれそうだ。円山川、また違う季節に訪ねてみたい。