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五感で楽しめる、雄大な川。
兵庫県豊岡市を流れる円山川。上流から河口までの落差が小さく、流れが緩やかで、近畿の一級河川でもベスト3の澄んだ水をたたえている。流域に多い水田と河川敷との連続性が保たれているため、野生の動植物が多く生息する。市の中心から少し北、目の前に中州があり、緑に囲まれてほっとする雰囲気のなか、中学生が釣りをしている。目当てのバスは釣れず、小魚を狙っているようだ。今日はこの川を思う存分楽しみたい。

 「屋形舟」でゆったり。  <円山川の地図はこちら>


「円山川下り屋形舟」

  小島(おしま)岸壁に来た。円山川の河口からもそう遠くない、山に囲まれた場所だ。ここからは円山川下りの「屋形舟」が出ている。その中で日和山(ひよりやま)観光の今津治男さんに伺った。
「円山川下りは、城崎温泉の対岸にある楽々浦(ささうら)湾を巡る約40分のコースです。湾では、水面上に厳島神社の鳥居が立ち、漁船を収める小屋の『舟屋』が見えます」
 四季折々に風景が楽しめるようだ。
「春は桜、今がツツジ。夏は魚が跳ね、秋は紅葉。冬は一面雪で真っ白、まるで墨絵の世界になり、カモ、ウ、サギなどの野鳥も多いですね。川下りは急流のイメージがありますが、円山川はここから約14km上流まで高低差が1mで、流れは1秒間に2cmから4cmです」

 

 

 

 

 

 

 

 





「屋形舟」の内部

 

 川の流れに身を任せつつ、食事も楽しめる。
「貸し切りの場合は、食事ができます。昼は1500円から、夕食は4000円からです。貸し切り料金、1時間21000円、2時間40700円です」
 カップルでぜいたくに貸し切りもいい。この「屋形舟」はいつから始まったのだろう。
「昭和59年から就航しています。地元の観光協会が、円山川を使って何かできないかと提案し、当社で『屋形舟』の声が上がったのが始まりです。歴史的に見ても、江戸時代から、渡し船や輸送、城崎温泉の湯治客の川遊びなどで利用されていました」
 住む人、遊びに来る人、湯治客…円山川は昔から親しまれてきた川だ。



「円山川下り屋形舟」
■営業時間/10:00〜15:00(1時間ごとに出発)
■料金/大人1020円 3才〜中学生510円 *食事は要予約
■定休日/なし
■TEL /0796-28-2113

 

 

 

 

 

 

 

 






川で遊ぶ。


兵庫県立円山川公苑でカヤックを楽しむ人々

 楽々浦北側に広がる兵庫県立円山川公苑に来た。芝生広場、美術館、展望レストラン、プールもある。川や池では、カヌーやカヤックが楽しめる。大きい方がカヌーで、乗るところが1カ所しかないのがカヤックのようだ。円山川公苑の山田夏樹さんに伺った。
「カヌーとカヤックでは、漕ぐ道具が違っていて、カナディアンカヌーは、ブレードという漕ぐ面が片方だけにあって、右側なら右側だけを漕ぎます。カヤックは両面にブレードがあって、右左交互に漕ぎます」  一般コースとスクールがあり、一般コースは初心者でもOKのようだ。
「動きやすい格好で来てください。無料で指導しますので、少し説明させていただいたら、すぐ池で楽しんでもらえます。池で1時間練習し、行きたい方向に進めるようになってから、川に入ります。また、スクールでは、川や海に出るツアーを体験していただけます」
 




美しい円山川公苑


川の楽しさは何だろう。
「自然の中で舟を漕いで気持ちいいことです。普段の生活であまり緑とか見ない子供も多いと思いますが、川に出て遠くを眺めると緑がいっぱい広がっている、というのが一番気持ちいい点だと思います」


 兵庫県立円山川公苑
■料金/カナディアンカヌー(3人乗り):600 円
    カヤック1人乗り:450 円、
    2人乗り:600 円
    *1艇1時間の料金、小中学生は半額
■定休日/毎月曜休(祝日の場合は翌日、夏・冬休み期間中は無休)
■TEL /0796-28-3085