〜インタビュー前半〜 |
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→インタビュー後半(次のページ)
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松本:当番組では、これまで80を超える団体をご紹介し、大阪の町や人にはとても魅力があることが分かってきました。11月には、これまでに番組に出ていただいた、町づくりや町おこしの分野で活動されている6団体にお集まりいただき、座談会を開きましたが、今回は、もっと多くの団体に集まっていただき、大阪の魅力について話し合いをしようという運びになりました。
藤原:分野を限定せず、これまでにご紹介したみなさんに声をかけ、ご都合のつく方々にお集まりいただき、話し合いに参加していただきました。
松本:集まって、話し合いをしていただくだけでなく、『大阪 ひと・まち魅力発見事業推進会議』という組織の趣旨を説明をしました。これは、番組出演団体をはじめとする市民活動団体のみなさんが集う場、と言いかえることもできます。いつでも、この会議の名のもとに集まっていただき、交流していただける“ゆるやかな組織”と言っていいでしょう。
藤原:いつでも、好きな時に集まって、大阪の町や人の魅力を語り合い、それを活かすにはどうしたらいいか、また何かしようと話し合っていただけるネットワークというわけですね。
松本:代表世話人は、NPO法人大阪市コミュニティ協会とラジオ大阪が務めます。
藤原:このネットワークの記念すべき第一回目の活動が、先月31日、西区民センターで開催されました。平日の大変お忙しいなか、32の団体、51人の方が集まってくださいました。加えて、大阪市内の各区のコミュニティ協会も参加。大阪市コミュニティ協会のメンバーも加わり、議長を含めて80人による話し合いが行われました。
松本:大会議になりましたね。今日は、これからその様子をご紹介することにします。今回は、どんな話し合いをするということで、集まっていただいたのですか?
藤原:大阪を舞台に活躍している市民活動団体と、大阪市内の地域で活動している団体との交流を促進させて、大阪が元気になるような事業を企画するコンペをします。コンペへの参加資格は、これまでこの番組に参加してくださった団体のみなさんですが、先月31日に集まっていただいたみなさんには、選考基準など、コンペのあり方そのものについて、アイデアを出していただくことをテーマに話し合いを進めていただきました。最初に、この推進会議の議長を務められた、『都市文化研究所』ディレクターの金井文宏(かない ふみひろ)さんからのごあいさつと、開催趣旨の説明などがありました。『都市文化研究所』は、都市政策や都市施設のあり方などを提案する民間シンクタンクで、金井さんは大阪の町づくりや町おこしについてご専門でいらっしゃいます。
松本:その時の模様をお聞きいただきましょう。
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今回の司会進行は、
「ピピッとおおさか大発見!! 」の
パーソナリティ、
藤原宏美が務めました。
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ご出席いただいたみなさんは、
お互いにほとんどの方が初対面。
各テーブルに分かれて、
意見を交換します。 |
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●ラウンドテーブル会場
金井さん(以下、金井・敬称略):今日、集まった主旨を説明させていただきます。今回、番組内容をまとめたこの4冊の情報誌を読み、大阪には大阪を元気にしてやろうという人が、たくさんいらっしゃると思いました。今日来られていらっしゃる方も、大阪のそれぞれの町に住んで、町を愛し、時にげんなりすることがあっても、町を愛されているのではないかと思います。そういう元気に活動されている団体や人たちをもっと広く、大阪の250万の市民に知ってもらいたい。今、ここに集まっていただいている人たちが、力を合わせ、大阪をもっと元気な魅力ある町にしていければ、ということで、『大阪 ひと・まち魅力発見事業推進会議』を立ち上げました。そして、この発足主旨に則った事業企画のコンペをしようということになりました。大阪市コミュニティ協会から一連の企画アイデアを出していただいています。今日は、この事業企画コンペの中身についてもご相談しようと思っています。もちろん、そのコンペにもぜひ参加して欲しいと思っています。なおかつ、大阪の魅力を引き出し、大阪の元気を引き出し、大阪をもっと盛り上げるために、どんなことをしていけばいいのかということから話をしていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
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議長
金井文宏(かない ふみひろ)さん
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●スタジオ
松本:金井さんのあいさつがあって、盛大なスタートを切ったという感じがします。この番組では、いつも前半のコーナーで、テーマを持って活動されている団体を取材し、後半では、地域に根づいて活動している団体の方に電話でお話を伺っています。その番組の前半と後半の団体のみなさんが一緒になって、大阪が元気になるように盛り上げていこう、そのことについて何かを考えてくださいと提案をしている、ということですね。
藤原:そういうことです。それで、優秀なアイデアは実行に移し、その際には、資金的な援助もしようということです。優秀企画賞として選ばれた事業には、10万円から20万円の助成が受けられます。
松本:当日は、どんな感じで、進めたのですか?
藤原:5つのテーブルに分かれ、それぞれの団体がテーブルを囲んで討論を進めました。そして、代表の方に話し合いの結果を発表してもらいました。その時の様子をお聞きください。
●ラウンドテーブル会場
藤原:一番奥のテーブルから、発表していただきたいと思います。代表者の方はお立ちいただき、団体名とお名前からお願いいたします。
山口さん(以下、山口・敬称略):『上町台地からまちを考える会』の山口と申します。このテーブルメモに挙げられている各項目について話し合いました。選考方法ですが、「ゆるさが甘さにならないように」をキーワードとして提案いたします。いろんな人にかかわってもらえると良いのですが、みなさんにかかわって欲しいからと、ゆるさが出てくると、段々判断が甘くなってしまう。そうではなく、大阪の町を元気にということであれば、テーマを設定するなどして、集まった意見からこんなテーマでこれだけのものが出ましたとか、一つの枠組みを作っていったらどうかという話が提案として挙がっています。選考基準もキャッチフレーズ風に言うと、「団体間の競争から団体間の協働へ」という言葉でまとめられると考えています。せっかくここに集った成果をどのように出すかということです。今回はこうした冊子を配られていますが、まだそれぞれの団体が何をやっているのか、みんなが把握しているわけではありません。それぞれの団体が自分たちでキーワードを作り、活動をアピールする。そうすれば、「こことあえて一緒にやってみようか」とか、「同じことをやっているなら、一緒にやってみませんか」とか、そうした競争から協働へ。コラボレーションというのをうまく導いていくためのキーワード化みたいな仕掛けができてくるといいのではないかという意見が出ました。また、3番目にあった、その他のアイデアに関してですが、今後定期的に交流をしていくのであれば、例えばワンコインで月1回集まるといった機会を作ったり、イベントダイアリーやイベントカレンダー等を作ったらどうでしょうか。ホームページとか最近は簡単に作れるので、ホームページ上でこうしたものを作ってはいかがかという意見がありました。ラジオ大阪に対しては、関西テレビの『男がしゃべりでどこが悪いねん!』のように、出演団体がしゃべり、公開録音をやり、名刺を一箱ぐらい持ってきて、それが無くなるぐらい配りつづけるような交流の場があってもいいのではないでしょうか。
味方さん(以下、味方・敬称略):このテーブルでは、「『コミ協』って何?」というところから、お互いの情報を知らないことが露呈しました。また、協働事業コンペ、その協働相手は誰?というようなことも出ました。やはり情報の重要さという意味で、広報がまとまったところがこれから絶対に必要だという意見が出ました。この場も結局その一環というところがあります。最初に私は、「今日は集団見合いだ」と言いました。集団見合いの中で、いいなと思ったら、追いかけますよね。駄目だと思ったら、二度と来ないということがあると思うので、きっかけとしては、今日の集まりはまず良かったと思います。募集方法等に関しては、山根さんの方で良い意見が出ているので、それを踏まえてみなさんの発表にしたいと思います。
山根さん(以下、山根・敬称略):ほとんど、そうやってもめていましたので、意見の集約どころではなく、最後に私がしゃべっただけで終わっています。ここにお集まりの団体も含め、それぞれの団体には、それぞれに活動が盛んな時もあれば、沈滞する時もあるでしょう。ですから、ある団体が悩んだことは、他の団体にも参考になるのではないかと。そうした他の団体の参考になるような先駆的な取り組み、応用できるような取り組みを、選考の基準として目ざしていけば、良いのではないでしょうか。
松川さん(以下、松川・敬称略):Cテーブルの『西区交流スペース』の松川と申します。私たちのグループは、何も決まりませんでした。事業コンペに関しては、Cグループには事業主体として、普段からイベントを企画しているグループの方が比較的少なかったので、案が出しづらいという方がいらっしゃいました。だから、「私たちはこういう活動をしていて、どこでも参加しますよ」というのでもかまわないのでしょうか、という質問が出ました。それと、コンペをして、お金をいただいて、それから事業ということになっていますが、それは順番が逆ではないかという意見も出ました。やった結果で、判断したらどうでしょうかと。
橋本さん(以下、橋本・敬称略):Dテーブルの『天保山山岳会』の橋本です。今まで発表のあった意見で、だいたい出尽くしていますが、締め切りが短いとか、参加資格を『ピピッとおおさか!』に出演された以外の団体にも広げた方が良いのではないかという意見もありました。各団体がコラボレーションして何かをやるために集まったのに、自分たちの会をアピールして、それをコンペに応募して、賞金をもらってやるのはどうかという意見も出ました。要するに目的がみなさんバラバラで、まとまりがない。まとまりがないというのが、一つのまとまった意見になりました。
谷口さん(以下、谷口・敬称略):次回は、各グループの方に「私のところは何が提供できるのか」そして「こんなことができます」という自己アピールをしていただきたいですね。また、「歌のグループで発表して欲しい」とか、「何かイベントする時に盛り上げて欲しいとか」といった要請や要望も情報として持ち寄る。私は『九条下町ツアー』の中で紙芝居をやっていますが、紙芝居をやっている方が多いので、違った紙芝居を見たいと思います。ですから、例えば紙芝居のコンペができるといった情報を集めて、ホームページに載せていく。私たちのNPOは小さいけれど、同じようなことをしているグループがあれば、2つが合同すれば、1足す1は2ではなく3にも4にもなるのではないでしょうか。そういうことができるような情報環境を整えること。中之島で行う予定のイベントの取り組みについては、今、ブースがいっぱい空いているから、すぐどんなものでもいいから展示をするとか、歌を歌うとか、踊りのグループも大正区の方もたくさんいらっしゃっていますが、すぐ欲しいのか、はっきりして欲しいということが意見として出ました。
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(→インタビュー後半)
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各テーブルで話し合われた意見は、
発表用の大きな紙に
まとめられていきます。
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各テーブルでは、
リラックスした明るい雰囲気で
話し合いが進んでいきました。
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