今回は、此花区の郷土の歴史を研究している『此花区郷土史研究会』をご紹介します。事務局の中井和子(なかい かずこ)さんにお話を伺います。
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●郷土の歴史を学ぶ会
此花図書館の館長さんと区役所の方にお世話になり、1989(平成元)年の3月から活動を始めました。参加者は最初が46人で、一時は約150人まで増えたのですが、現在は約100人です。郷土の歴史に関心のある方だけでなく、いろいろな記念切手やコイン、ライターを集めている方など、さまざまな人が集まっています。
●例会
毎月1回、例会を開催しています。年間12回のうち10回は研究発表を行い、新しいことをいろいろ教えてもらっています。残り2回のうち1回は食事をしながらの総会、もう1回は、気候のよい秋に“ロマンの旅”と題してバス旅行をします。また、夏のお盆前後には“虫干し大会”と称して、此花区民ホールの3階で、家に眠っている古いものを出展し、“虫干し”にして展示する会も開いています。
●研究成果の一部を紹介します
今は埋め立てられてなくなっていますが、此花区には昔、伝法川という川が流れていました。伝法川は、瀬戸内海から大阪市内に入っていく川で、酒づくりが盛んでした。もともと伝法にあった蔵元が、伏見や西宮に移っていかれたのだそうです。
●節分の発祥
節分の話は、勝安男(かつ やすお)さんの『伝法の語りべ』という本に書かれています。幕末(江戸時代)に、伝法申村(でんぽうさるむら)の世念講(よねんこう)行事で若衆や娘衆、他国の船頭衆らが集まり、立春の前日の行事(節分行事)をしたそうです。その時に巻き寿司を切らずに、神様に感謝しながら食べたと書かれています。節分の“丸かぶり”も此花区が発祥だったのです。
<お問い合わせ> 此花区コミュニティ協会
TEL 06-6463-1100
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