●“知られざる大阪”を発見して!
当日は、イベント会場の外でも、『“知られざる大阪”の旅 まちめぐりツアー』や『水都へ漕ぎ出せ!ドラゴンボート 川・橋めぐりツアー』、大阪市公館の公開なども行われました。
●イベント会場
イベント会場では、三つのエリアと二つのステージを中心に、いろいろな催しが行われました。三つのエリアには、まちめぐり紹介と団体の活動紹介をする『まちめぐりエリア』、来場者に体験や自然とのふれあいを楽しんでいただける『交流エリア1』、遊んだり食べたりできるお店が並ぶ『交流エリア2』がありました。また、芝生広場では、モンゴルの家・ゲルの組み立て体験も行われました。ステージは、芝生広場の『みどりのステージ』と大川沿いの『水辺のステージ』が設置されていました。
●『まちめぐりエリア』にて〜『熟塾(じゅくじゅく)』〜
藤原:まずは『熟塾』さんのブースにやってきました。代表の原田彰子(はらだ あきこ)さんにお話を伺いましょう。こんにちは。
原田さん:こんにちは。
藤原:こちらではどのようなことをされているのですか?
原田さん:ここは藤田邸跡公園です。かつてここにお住まいだった藤田傳三郎(ふじた でんざぶろう)さんを検証しようという趣旨で、ブースを出させていただきました。
藤原:藤田傳三郎さんは、どのような方だったのですか?
原田さん:山口県・萩の出身で、高杉晋作より2歳年下です。幕末の頃に大阪に出て来て、現在のリーガルや毎日新聞、大成建設など大きな企業の“種”をたくさん蒔かれた方です。大阪商工会議所では、五代友厚(ごだい ともあつ)に続いて2代目の会頭でした。
藤原:すごい方なのですね。
原田さん:この正門(南門)は当時のままです。ここを人力車で通って、庭園のあるお屋敷に入られていたようです。現在、この公園にあたるところが本邸で、大阪市公館は西邸、太閤園は、東邸。川のところまですべてがお宅だったということですから、そんな大邸宅の一部に今、私たちはいます。大阪大空襲によって一部を除きすべて焼けてしまったそうです。また、ここはかつて、文楽でも有名な『心中天の網島』の舞台となった大長寺(だいちょうじ)があったところですが、実際心中事件があったのは、現在の藤田美術館のあたりだそうです。
藤原:今日はそういうご案内をされているのですか?
原田さん:そうですね。西邸にあたる大阪市公館と、藤田美術館の案内を行っています。美術館では、男爵のご子孫である藤田清(ふじた きよし)さんにご案内していただいています。
●『まちめぐりエリア』にて〜『からほり倶楽部』〜
藤原:続いては『からほり倶楽部』のブースです。代表の六波羅雅一(ろくはら まさかず)さんにお話を伺いましょう。いろいろなお写真がありますね。これはどういうものですか?
六波羅さん:私たちの活動をここに展示して紹介しています。実際に、空堀界隈の古い長屋や町屋を残していこうという活動をしているので、それがお店になっているような写真をたくさん展示してあります。
藤原:古い家をそのまま、もしくは少し変えているのですね。今日はいろいろな本やマップも置かれていますね。
六波羅さん:地域の魅力を紹介したいということで、『からほり遠足』という地図を作っています。また、毎年秋に行っているイベント『からほりまちアート』の作品集も置いています。
藤原:今日は『“知られざる大阪”の旅 まちめぐりツアー』の“大阪城・空堀コース”のガイドもされていますね?
六波羅さん:ここから大阪城を経由して空堀まで歩くツアーをやっています。皆さんから質問をいただくので、余裕をもって3時間を想定しています。
●『“知られざる大阪”の旅 まちめぐりツアー』
『“知られざる大阪”の旅 まちめぐりツアー』は、“大阪城・空堀コース”の他、大阪案内人・西俣稔(にしまた みのる)さんのガイドで大阪市役所前から会場までを歩く“中之島コース”、北区ボランティアガイドのヤジ馬・ヤジ北さんのガイドで天神さんから会場までを歩く“大阪天満宮コース”とJR桜ノ宮駅から会場までを歩く“桜ノ宮コース”がありました。
●大阪市公館を公開!
大阪市公館は、昭和34年の秋に第5回日米市長及び商工会議所会頭会議が大阪で開催されたのを機に、迎賓館として造られたものです。庭園も含めて、13680平方メートルの敷地があります。庭園には、四季折々の花が咲いて、風情たっぷりです。最近では、『世界陸上2007大阪大会』の委員会や、『APEC』の大阪会議でも使用されました。中には、立派なレセプションホールや会議室があります。参加された人たちは、「すごく立派ですね」「こんな素晴らしいところがあったのですね」などと話しておられました。
●『水辺のステージ』にて〜NPO法人『田舎ごっこ倶楽部』〜
藤原:『水辺のステージ』で、演奏が終わったばかりのNPO法人『田舎ごっこ倶楽部』理事長の津島哲治(つしま てつじ)さんです。素晴らしい演奏でしたね!
津島さん:すごい仲間がいますから。なかなか“聴ける”でしょう?
藤原:“聴ける”どころか、一緒に口ずさんで音頭を取っていましたよ!今日のメンバーは、どういう人たちなのですか?
津島さん:まるっきり赤の他人です。
藤原:その割には息がぴったりですね。
津島さん:そう見えるだけで、実際にはお互いの名前も知りませんよ。皆さん、活動拠点の『音太小屋(ねたごや)』にお客さんとして来はった方なんですわ。
藤原:『水辺のステージ』はいかがでしたか?
津島さん:気分いいですね。
藤原:今日これからの意気込みを教えてください。
津島さん:できればいろいろな歌を『音太小屋』から発信していきたいです。
●『水辺のステージ』にて〜東淀川区ボランティアスタッフ人形劇『たまご』〜
藤原:とてもユニークな劇を見せていただきました。活動は長いのですか?
『たまご』の皆さん:東淀川区民会館を拠点に活動を始めて3年になりました。最近では、東淀川区の保育所に行かせていただきました。これからはデイサービスなどにも行かせていただこうと思っています。大正区のお寺や交通科学館に行かせてもらうことになっていますので、とても忙しくて嬉しい悲鳴をあげています。
●『交流エリア1』にて〜『大阪府ネイチャーゲーム協会』〜
藤原:続いて、ネイチャーゲーム体験ができるブースにやって来ました。『大阪府ネイチャーゲーム協会』理事の数井美智子(かずい みちこ)さんにお話を伺いましょう。こちらでは何をされているのですか?
数井さん:ここでは『大阪府ネイチャーゲーム協会』のこれまでの活動を展示していますが、体験もできます。今日は三つ、ゲームを用意しています。一つは“フィールドビンゴ”です。ルールは普通のビンゴと一緒ですが、各項目が数ではなく、自然のいろいろなものになっています。例えば「鳥の巣」や「いいにおい」、「ちくちくしたもの」など、実際に確かめながら、自然と触れあっていただくというゲームです。二つ目は、色のカードを持って、その色と全く同じ色のものを自然の中から見つけるゲームです。どれだけ色が似ていても、一つの色がさまざまな色に変わっているのが分かります。三つ目は、“木の鼓動”と言って、木も生きているということを実感してもらうために、木の表面に聴診器を当てて、木の中でどんな音がしているかを確認するゲームです。木によっても、季節によってもその響きは違います。春は芽吹いていくので音がよく聞こえます。
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“まちめぐりエリア”でほら貝を吹く
NPO法人『大阪城甲冑(かっちゅう)隊』の皆さん
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『熟塾』代表の原田彰子さん
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『からほり倶楽部』代表理事の 六波羅雅一さん
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大阪市公館
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大阪市公館のラウンジを見学しました!
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“水辺のステージ”で演奏するNPO法人
『田舎ごっこ倶楽部』の皆さん
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NPO法人『田舎ごっこ倶楽部』のブース
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NPO法人『田舎ごっこ倶楽部』理事長の
津島哲治さん
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東淀川区ボランティアスタッフ人形劇
『たまご』による“水辺のステージ”
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東淀川区ボランティアスタッフ人形劇
『たまご』の皆さんと
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『大阪府ネイチャーゲーム協会』理事の
数井美智子さん
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木の鼓動に耳を澄ませる藤原
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とっても楽しい一日でした! |
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