今回は、北区の大淀コミュニティセンターで開催されている『健康太極拳講習会』をご紹介します。講師のNPO法人『日本健康太極拳協会 大阪府支部』師範・仁歩和代(にんぶ かずよ)さんにお話を伺います。
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●心・息・動を基本とする楊名時(ようめいじ)太極拳
太極拳には、攻撃を中心とした“外家拳(がいかけん)”と、内から健康を深めていく“内家拳(ないかけん)”の二つがあります。私たちの太極拳(楊名時太極拳)は“内家拳”です。気功をイメージしていただければよいと思います。
●『健康太極拳講習会』のプログラム
大淀コミュニティセンターでは、2時間の教室をさせてもらっています。まず、立ったままで深い呼吸をする“立禅(りつぜん)”と、前後に手を振ったり、デンデン太鼓のように腰を回転させて手を体に巻きつけたりする“スワイショウ”を行います。“立禅”が心の準備運動、“スワイショウ”が体の準備運動です。その後、“八段錦(はちだんにしき)”と呼ばれる8種類の健康法を行います。中国4千年の歴史の中で作られた医療体術で、一つ一つは1〜2分で終わる簡単なものです。深い呼吸に合わせて動きますので、ストレッチにもなります。みなさん気持ち良くなって、何とも言えない澄んだ空気を感じられます。それから、“24式太極拳”(“白鶴の舞”とも呼ばれる)を、約10分かけてゆっくりと行います。みなさんに24の動きを全ておぼえてもらうのは大変なので、毎週二つずつ行う、割り稽古で深めていきます。そして、みなさんでまた24の動きを行い、最後に“立禅”と“スワイショウ”をして終わります。約2時間かかります。みなさん、さわやかな顔で帰って行かれます。
●高齢者でも気楽にできます!
北区以外でも活動しています。地下鉄玉出駅から徒歩すぐの介護老人ホーム『アミーユ北加賀屋』では、毎週月曜日の朝、入居者の要介護の老人や車椅子の方には、「Any3 TAICHI」(エニースリー タイチ)という座ったままできる太極拳も教えています。そこでの最高齢は94歳です。体の不自由な方や高齢の方でも気楽にできるところが、太極拳の魅力の一つです。駒川商店街の『マックスポーツクラブ』では、健康な方ばかりですが、太極拳のプログラムを5年続けています。
●座ったままでもできる太極拳
座ったまま、肩の力を抜いて両手を下におろしてください。両手の手首をゆっくりと上にして、指先の力を抜いて、ゆっくりと中指を遠くに伸ばすようにして、鼻で息を吸いながら、肩の高さまで上げてください。今度は両肩を緩めていきます。肘や手首も小指でボールをなぞるようにゆっくりと緩めながら、息を吐いていきます。この息を、心を込めて吐いてください。これを一つのセットにして繰り返すだけで、肺の病気を治された伝説のような方が、中国にはいます。全然難しくありません。もし途中で息を吐ききってしまっても、また鼻で息つぎをして続けてください。
●まずは体験してみて!
大淀コミュニティセンターの『健康太極拳講習会』には、水曜日午前と木曜日午後の2コースがあります。水曜日は午前10時〜12時、木曜日は午後6時30分〜8時30分。受講料は3ヶ月で5千円です。また、8月5日の午後1時〜3時には、一日体験教室『健康太極拳を体験してみよう!』を開催します。詳しくは大淀コミュニティセンターへお問い合わせください。
<お問い合わせ> 大淀コミュニティセンター
TEL 06-6372-0213
NPO法人『日本健康太極拳協会(楊名時八段錦太極拳友好会)』
TEL 03-3259-8044
http://www.taijiquan.or.jp
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講師
仁歩和代さん
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仁歩さんのお手本
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会場は大淀コミュニティセンターのホール
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幅広い年代の人たちが参加しています!
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