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ホームページでは、生粋の大阪人、ラジオ大阪アナウンサー松本恵治が、毎回、大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域をご紹介します。
2006年7月1日(土)放送

  『わが街安全見守り隊』

今回は、港区田中地区の“ザ・ガードマン”をご紹介いたします。『わが街安全見守り隊』のみなさんです。港区の田中地区は、田中小学校の校区です。以前、田中小学校のPTA活動がきっかけとなった混声合唱団『スイートピー』をご紹介しましたが、実は、お話を伺います矢田勉(やだ つとむ)さんは、『スイートピー』のメンバーでもあります。
『スイートピー』で声を張り上げて歌っていらっしゃる矢田さんに、今日は体を張って活動をされている『わが街安全見守り隊』について、お話を伺います。


矢田 勉さん

こうして毎日
子ども達の安全を守ります

夜間のパトロールも行います

護身術教室
いざという時に備えます

防犯対策の講習を受け
地域全体の防犯意識を高めます

実地訓練を行いましたが、
実際にこのようなことが
起こらないことを祈ります





松本:港区の田中地区は、地下鉄の中央線でいいますと、朝潮橋駅からどのあたりがエリアになるのでしょう?
矢田さん(以下、矢田・敬称略):朝潮橋を中心として東側と西側がエリアになります。

松本:ということは、大阪港とは反対側になるんですか?
矢田:大阪港と弁天町との間の駅ですね。分かりやすく言いますと、中央体育館とか大阪プールがあるところもエリアになっています。

松本:そこを舞台に、具体的にどんなことをされているのですか?
矢田:田中小学校の、特に低学年の下校時間に校門が開放されます。1年前に寝屋川で卒業生が学校に乱入して、先生を殺傷したという事件がありました。

松本:ありましたね。
矢田:そういうこともあって、学校の方からのお願いで、校門開放をする時間帯に地域の方にちょっと立ってもらえないかという話があり、そこから始まりました。

松本:今どれぐらいのペースで活動していらっしゃるのですか?
矢田:今は、ほぼ毎日、地域のいろんな団体にお願いして、放課後立っていますね。

松本:どういうみなさんが、されているのですか?
矢田:一つの団体だけでは大変負担になりますので、田中地区の社会福祉協議会という、いろんな団体の集まりの会が中心になって実施しています。ですから例えば女性会とか老人会とか、子ども会とかPTAも含めて、曜日を決めて月曜日はどこどこ、火曜日はどこどこというような形で、見守り隊として立っています。

松本:では、地域をあげてという感じになっているわけですね。
矢田:そうですね。

松本:見守るというだけではなく、子どもたちとのコミュニケーションなんかも生まれたりするんじゃありませんか?
矢田:そうですね。手前味噌になりますが、田中地区では以前から横の団体とのネットワークが盛んにできていて、子ども会活動も盛んにやっていますので、けっこう地域のおばちゃん、おじちゃんに顔見知りの方も多いですからね。今は、特に私も感じているのですが、下校時に子どもを見ていると、スニーカーのかかと(部分)を踏んでいる子が多くてね、そんな子を見つけると「こらっ!」って叱っています。

松本:昔はそんなことをしていたら、みんな怒られましたよね
矢田:今はもうほとんどの子どもたちが私たちの顔を見ると、自分の靴のかかと踏んでないかと後ろを振り返ります。

松本:うるさいおっちゃんとかおばちゃんっていうのが、最近、少なくなってきていますからね。
矢田:やっぱり普段、なんかで子どもと接点がありましたら、怒ったり叱ったりできるんですが、接点がなかったらなかなかできませんのでね。

松本:でも最近は、知らない人にはついていっては駄目とか、もっとひどいのは声を掛けられても返事しては駄目とか。あいさつを返してくれない子どもも多いようですが、声を掛けたりする時に変な目で見られたりしませんでしたか?
矢田:大体知っている子が多いんですが、『見守り隊』として、黄色いジャンパーを最初に100着作り、各団体に配りました。それが足らないというので、50着追加して、2年目でまた50着追加で、現在トータルで200着程が、地域の方のどなたかが着られているというようになっています。

松本:見守り隊だと分かるユニフォームみたいなものですね。
矢田:はい。夏場になりますとジャンパーは着れないので、タスキを作りました。黄色いタスキをかけるようにしています。帽子も今、発注しています。

松本:そこまでしていると、地域の子どもたちにも「見守り隊のおっちゃん、おばちゃんたちや」っていうのが分かり、逆に向こうからも声を掛けやすいでしょうね。
矢田:それも感じています。子どもの方から寄ってきて、いろんな話をしてくれたりします。子どもから寄ってきてくれるいうのが我々としては、ありがたいなという感じに今はなっていますね。

松本:単なるあいさつ以上のコミュニケーションもあるわけですね。
矢田:そうです。

松本:子どもたちに護身術の教室も開いているとお聞きしています。
矢田:警察の方のご協力をいただき、防犯の意味で、学校で児童対象に護身術をやったり、また地域の公民館で大人対象に護身術やお年寄りが被害に遭われているオレオレ詐欺のビデオを上映したりしています。

松本:地域に根ざした地道な活動をされていますが、防犯に直接つながってるという手応えみたいなのはありますか?
矢田:それは感じますね。私は町会の方の役もしていますが、町会員の方々に常々、おばあちゃんやおじいちゃんも含めて、「表で雑談して下さい」と言っています。なぜかというと、空き巣などの悪いことをする人間は必ず下見をするわけですね。ですから、表で立ち話をしているだけでも、そういう目があるところでは犯罪が少ないというデータもあるので、地域の方にお願いして、防犯の意味でも隣近所があいさつを交わしながら立ち話をしてくれという話もしています。

松本:確かに井戸端会議をしていて、横を見知らぬ人が歩いていたら、「あれ誰?」「見かけへん人やね」といったことから、防犯にもなりますからね。
矢田:そうですね。

松本:最後になりましたが、先ほどもちらっと、田中地区ってこういういいところがあるんですよっていう話が出ましたけれども、港区田中地区の自慢、いい点を挙げてください。
矢田:とにかく行事など何をしても、“正しく”やるのではなくて、“楽しく”やるというのがこの地区の決まり事みたいになっていますね。とにかく楽しくなんでもやろうということで、いろんな年間行事もありますが、みなさん楽しくやられています。それが自慢だと思います。

松本:そういうコミュニケーションが生きている町だからこそ、防犯の面でもいい面が出てきているんでしょうね。
矢田:そうですね。

松本:もともと田中地区はいいとこだっておっしゃっていました。そこで、こういう活動もされていますと、ますます町の活性化にもなりますね。これからもどんどん活動を続けていただきたいと思います。今日は、ありがとうございました。
矢田:ありがとうございました。



お問い合わせ/
港区コミュニティ協会
TEL:06-6572-0020

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