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  城崎温泉の始まりは飛鳥時代    
 

大谿(おおたに)川沿いの街並みはおなじみ
 和田山インターから国道312号を北上して1時間、豊岡市の城崎温泉にやってきました。大阪から遠いイメージがありましたが、3時間ぐらいで来ることができました。この城崎温泉では、夏を通していろんなイベントが行われています。「お宿 芹」のご主人で、城崎温泉観光協会総務部副部長の芹澤正志さんに伺いました。
「城崎温泉には、1400年ほどの歴史があると言われています。飛鳥時代にコウノトリがけがを治したという『鴻の湯』の伝説があり、それが城崎温泉の起源と言われてます。温泉地として栄えていったのは、奈良時代の養老年間に道智(どうち)上人が『まんだら湯』を発見したころからです。上人は温泉寺を開かれましたが、当時は温泉寺はじめお寺が風呂を管理していました。今の外湯の管理者がお寺さんだったという感じですね。湯治に来られた方がお風呂に入り、お寺さんにお世話になったりしてたんでしょうね」

 

温泉寺
 城崎では、そうした七つの外湯を巡るのが楽しみです。
「町に等間隔に外湯が増えてきて、今は200〜300m間隔ぐらいにあります。そのうち、『一の湯』はちょうど温泉街のへその部分にあり、城崎の象徴のようなイメージです。江戸中期に温泉医学の創始者である香川修徳さんが、ここを天下一のお風呂だと評価されて『一の湯』という名前になったみたいですね。なお、城崎温泉は無色無臭、塩泉のちょっと軽い感じのお湯ですので、アレルギーや温泉に当たりやすい方でも気軽に入っていただけます。旅館も決して高くなく、平均で1泊2食1万3000〜4000円ぐらいじゃないでしょうか」


鴻の湯
 ゆかたをキーワードに町づくりに取り組んでいます。
「十数年前からゆかたのファッションショーをするなど、城崎温泉に似合うゆかたを模索してきて、今、実際にお客さんがそれを着て歩かれている状況です。これからは、ゆかたの似合うもっと素晴らしい風景を目指して、いろいろ取り組んでいきます。これまでも、『弁当忘れても傘忘れるな』と言われるほど城崎は雨が多いため、各外湯などに傘ステーションを設置し、誰にも差していただけるおしゃれな『みんなの傘』を用意するなどしています」

  最後に、春日和田山道路への期待を伺いました。
「京阪神からのお客様が便利になるほか、城崎まで1泊2日でお越しになれる範囲が広くなり、こうしてアクセスが良くなってくれば、中部や関東も入ってくるかなと期待しています。それと、僕たちが休みの日に子供を連れて大阪や甲子園などに行くのにも近くなりました」

  お宿 芹
■TEL /0796−32−3368


春日和田山道路で城崎温泉まで足を延ばしました。城崎は町全体を一つの旅館として考えて欲しい、旅館にある売店が道沿いのお店、お風呂が道沿いの外湯だと思って、町を一周して楽しんでもらいたいとのことでした。