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「五條道路」と「橋本道路」を走り、フルーツ王国と医学の町へ
暑い夏の到来です。今回は、その暑さをさわやかにしてくれるドライブを楽しみます。まず目指すのは、フルーツ王国。近畿にはおいしいフルーツの産地が各地にありますが、今から向かうのは、大阪から山を越えて南へ。そして、新しい道を通って行けるところです。どんなフルーツが待っていてくれるのでしょうか。



    三つのピカピカ道を走破!     <五條道路の地図はこちら>
 

京奈和自動車道「五條道路」
 南阪奈道路を葛城インターで降り、国道24号を和歌山方面へ。京都市と和歌山市を結ぶ国道24号は、慢性的な渋滞に悩まされている所が多いため、京奈和自動車道を建設しています。5月の放送でご紹介した「大和・御所道路」の大和区間が開通したのは4月15日、それから1週間後の22日には、「五條道路」のうちの五條北インターから五條インターまでの4.5kmが開通しました。さらに、6月17日には五條インターから「橋本道路」の橋本東インターまでの4.2kmも開通しました。
 その五條道路へ入り、真新しいアスファルトやガードレールの輝きの中をドライブしていくと、左前方の向こうに五條の町並みが見えてきました。やがて、五條インターを過ぎて橋本道路へと入ります。どちらの道も、暫定的に片側1車線・合計2車線で開通していますが、本当に早くて快適です。 橋本東インターを過ぎて一般国道24号に戻り、数km走ると、また新しく開通した区間が現れました。橋本道路の橋本インターから高野口インターまでの5.6kmです。重機があってまだ工事中の雰囲気が残る中、4月27日に出来たばかりの道に入り、最初の目的地へと向かいます。

  モモ、滝、世界遺産 
 

阪口観光農園のモモ

 橋本道路の高野口インターから西へ10分、足元に広がる果樹園の向こうに紀の川、はるか先には橋本市街が見える、大変景色のいい「阪口観光農園」に到着しました。ここ和歌山県かつらぎ町はフルーツ王国、たくさんの観光農園があります。「かつらぎ町観光農園連絡協議会」会長で、「阪口観光農園」園主の阪口剛啓(まさあき)さんに伺いました。モモがたくさん成っています。
「モモの時期は7月のかかりから8月の盆までぐらいですか。僕とこは、5〜6種類ありますね。袋を被せているのは、虫よけや肌を良くするためで、収穫前に日焼けをさせるため二重袋のうちの外の袋を取るんです。料金は協議会の取り決めにより1500円で、もぎ取りが2個、取り置きモモは園内食べ放題です」


 
道の駅に並んだかつらぎ町のモモ
 もちろん、出荷もしています。
「農協と道の駅『紀の川万葉の里』に出荷しています。道の駅は地元で朝取れたのを売っていて、大変安いため、観光バスは必ずあそこに寄ります。『紀の川万葉の里』を知らん人はないですな。かつらぎ町の観光農園には何でもあって、6月の終わりごろから12月中ごろまで、お客さんが切れへんのと違うかな。自然のええ空気の中で育った果実っていうのは、口で言えん、食べてみやんと分からんおいしさですな」


 

阪口観光農園からの眺め
 続いて、かつらぎ町産業観光課の是吉(これよし)澄子さんに伺いました。かつらぎ町は、もともとミカンとハッサクの生産が中心だったとのこと。
「昭和62年に県の観光連盟が『ふれあい紀州路イベント』を開催し、その一環として観光農園をしたのがきっかけでした。それから20年、今は36軒の観光農園があるんですよ。8月からは、ナシ、リンゴ、ブドウも始まります」

 


高野山町石道

 フルーツ以外にも、魅力いっぱいの町です。
「昨年10月、かつらぎ町と花園村が合併して新かつらぎ町が誕生しましたが、花園地域には『金剛の滝』や『恐竜ランド』など、豊かな自然がいっぱいあります。都市では味わえない癒しの空間です。金剛の滝は幅50m、高さ20mで、マイナスイオンいっぱいの巨大な滝です。一方、かつらぎ地区には世界遺産の丹生都比売(にうつひめ)神社と高野山町石道(ちょういしみち)がありますから、語り部さんと一緒に散策していただければと思います」

  阪口観光農園
■TEL /0736−22−4944