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   おいしい米と酒が棚田を守る    
 


阪田地区

 明日香村のもう一つの魅力は、自然。今度来たのは、村のほぼ中央部に位置する阪田地区です。石舞台古墳から山側に来たところで、棚田や段々畑が連なっています。ここで、明日香村地域振興公社「あすか夢耕社」の常務理事、木村衛(まもる)さんにお話を伺いました。この自然を満喫できるオーナー制度というのがあるそうです。
「農業が収益面で厳しい昨今、(作業が大変な)棚田は少しずつ耕作放棄が増えて、荒れてきているんですね。なんとかして町の方々に足を運んでいただいて、古代の遺跡などと同様、自然景観も守るお手伝いをしていただきいと思い、棚田で田植えや稲刈りをしてもらったり、取れた酒米でおいしいお酒を造って飲んでもらったりするオーナー制度を始めました」


阪田の近くの稲渕の棚田は
全国棚田百選に選定されている美しさ
 自分たちで田植えからするわけです。でも、毎週は通えない人もいるのでは。
「この阪田なら、農家の方が先生になって作業の指導をしてくれ、しかも普段の作業をやっておいてくれるので、皆さんが大変なことはありません。阪田でしている『うまし酒オーナー』は1口2万円で、村に1軒しかない造り酒屋と提携して造ったお酒を7本(900ミリリットル瓶)か、6本と棚田で出来たお米5kgをもらっていだたけます。まず、年末に出る搾りたての新酒1本で、寝かせていないさっぱりした味が楽しめます。残りは1年間寝かせて翌年の10月か11月ごろに出ますので、大吟醸になっています。こくがあって非常においしいんですよ」


黒米カレー
 ところで、石舞台古墳のところには、「明日香の夢市」という町家風の建物がありました。「明日香村の特産品の販売所と、明日香村で取れた野菜などの食材を使っているレストランです。明日香を見るだけじゃなく、食べることでも満喫してもらおうと、今年4月1日に建て替えてオープンした施設です」
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 夢市茶屋は1階が「夢市」で、たくさんの新鮮な農産物や村の皆さんが作った加工品、お米、古代米、工芸品などが並んでいました。そして、2階は、農村レストラン「夢市茶屋」です。床も椅子も、柱も梁(はり)も、スギとヒノキが使われているということで、香りが体中を元気にしてくれます。そんな中で注文したのは、黒米(くろまい)カレーです。炊くとお赤飯みたいに赤くなるんですが、お野菜がいっぱい入ったカレールーが上に乗っています。いただきます!うーん、もちもちとお米自身に味があっておいしい!


 


  明日香の夢市
 
■営業時間/
 物販 10:00 〜16:00 (土日祝は17:00 ) 、
 夢市茶屋 11:00 〜16:00 (土日祝は17:00)
■年中無休(正月は除く)
■TLE /0744−54−9450
 

 

新しく出来た京奈和自動車道を通れば、明日香村まであっという間でした。本物を見て、触れて、食べて、最後は南阪奈道路を通って帰ります。