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京奈和自動車道で歴史と自然あふれる明日香へ
窓を開け放ってハンドルを握るのが気持ちいいこの時期。今回は開通が待ち遠しかった京奈和自動車道の一部、「大和・御所道路(大和区間)」を走ります。西名阪自動車道を通って橿原や明日香方面に行く場合、国道24号が渋滞しているため、時間を気にしながら運転しなければいけませんでした。でも、もうその心配はないでしょう。新しい道、そして、その先で待つすごいものに向かって、出発です。



    これが大和御所道路だ!      <大和御所道路の地図はこちら
 

京奈和自動車道
「大和・御所道路(大和区間)」
 西名阪自動車道の郡山インターを降りて南へ進路を取ると、国道24号が二またになっています。左は以前からある道、右は京奈和自動車道「大和・御所道路(大和区間)」へと続く新しい道です。郡山インターから京奈和自動車道の郡山南インターまで少し離れているため、一度降りなければいけませんが、この平面道路も新しく出来ました。また、周辺には橋脚がたくさん建っていて、将来はジャンクションになることを予感させてくれます。
 さて、いよいよ高架の京奈和自動車道へと上がりました。両側の防音壁は、クリアで景色がしっかりと見えます。ここから橿原北インターまでの7.8kmは4月15日に開通しましたが、同じ4月、他にも開通した区間があります。奈良県五條市の「五條道路」の一部と、和歌山県橋本市の「橋本道路」の一部です。そちらの区間も、近々、走りにいけたらと思っています。

  キトラ古墳の“素顔”
 

キトラ古墳 右が「保護覆屋

 奈良県明日香村に入り、南の丘陵地帯にあるキトラ古墳に来ました。幅14mほどの小さな古墳ですが、前には「キトラ古墳仮設保護覆屋(おおいや)」という大きな建物が建てられ、古墳内部の空調などを司っています。しかし、横に回るとビニールシートに覆われた古墳の一部を伺い知ることができます。 明日香村には、祝戸(いわいど)、石舞台、甘樫丘(あまかしのおか)、高松塚周辺の4地区から成る国営飛鳥歴史公園がありますが、このキトラ古墳周辺のエリアも、5地区目として整備されることが決まっていて、キトラ古墳全体が眺められる広場や古代が体験できる施設などが構想として挙がっています。

  話題騒然!キトラ古墳の壁画
 

公開さらた壁画「白虎」

 キトラ古墳から北へ上がり、同じ明日香村にある奈良文化財研究所・飛鳥資料館に来ました。ここでは春の特別展「キトラ古墳と発掘された壁画たち」が開催中で、今は期間限定でキトラ古墳の本物の壁画が展示されています。早速、見せていただき、少し興奮しながら、学芸員の清永洋平さんにお話を伺いました。ガラスケースの中の「白虎」は意外と小さな印象でした。
「来ていただいた方には、『こんなにも小さいんだ』と大きさを実感していただいていますが、実際はこうした大きさで繊細に描かれている状況を見ていただけると思います。この白虎はキトラ古墳の西の壁に描かれていて、高松塚古墳同様、北に玄武、東に青龍、南に朱雀と、それぞれ方位を守る四神が描かれております」

 

連日大勢の人が訪れて
資料館は来館者数の記録を更新
 白虎のように、他の壁画も鮮やかな色なのでしょうか。
「青龍は泥水がかぶっていますが、赤い舌先が描かれていることが分かりますし、朱雀も赤で描かれていて、彩色の施された壁画であったとことが分かります。石室内は長さ約2・4m、高さ約1m、幅も約1mの非常に狭い空間で、女性がひざをついて立ったら、頭が付くぐらいの大きさです」

 気になるのは埋葬者です。
「これは、本当に分からないというのが今の見解です。ただし、頭がい骨や歯を中心とした人骨が出土していて、40〜50代の男性の可能性が高い
ということが分かっています。また、高貴な貴族の方であったということは間違いありません」


特別展

  奈良文化財研究所 飛鳥資料館

 ■入館時間/9:00〜16:00
 ■休館日/
     月曜日(祝日の場合は翌日)、
     年末年始
 ■観覧料/大人260円、
         高校生大学生130円
 ■TEL/0744−54−3561

 
*壁画公開は5月28日まで
   特別展は6月25日まで